内側を焦がした樽で3年以上醸造されて作られたラム酒が「ダークラム」と呼ばれます。樽から移った芳醇な香りと、お菓子のような甘い香りが老若男女問わず人気です。
強い味わいと香りを活かしてお菓子作りに使われることも多いラム酒ですが、ストレートやカクテルでも楽しむことが出来ます。今回はそんなお酒の愛好家にはたまらないダークラムの中でも、特に人気の商品9選を厳選して紹介します!
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ラム酒の種類は3つに分けられる
おすすめのダークラムを話す前に、まずはラム酒の種類について見ていきましょう。
この記事に来るくらいであればご存知の方も多いでしょうが、ラム酒には種類が3つあり、それぞれ風味が全く異なっています。
なので同じラム酒の中でも「好き嫌い」がハッキリ分かれるものも多く、人によっては「このラム酒は好きだけどあのラム酒は嫌い」と感じる方も少なくありません。
なお、ラム酒は主に以下の3種類で区別されます。
・ホワイトラム・・・色が透明で風味が薄いラム酒
・ゴールドラム・・・色が黄金色で風味がほどほどなラム酒
・ダークラム・・・色が茶褐色で風味が強いラム酒
上記の3種類はそれぞれの色の違いによって分類されています。ホワイトラムの色が最も薄くてダークラムが最も濃い色ですね。
基本的に、色の濃さ=風味の濃さと思っていただいて構いません。色の薄いホワイトラムは風味が薄く、対して色の濃いダークラムは強い風味を持っています。
もちろん味が違えば用途も違います。無色透明で風味の薄いホワイトラムはカクテル向きのラム酒で、風味の強いダークラムはストレート向きのラム酒と言えます。
ダークラムの特徴とおススメの飲み方・使い方
3年以上の年月を掛けて熟成されたラム酒を「ダークラム」と呼びます。深い香りと味わいが特徴のラム酒で、ダークラム本来の風味を楽しむためにストレートで飲まれることをおすすめします。
カクテルのベースとして飲まれる方も少なくはないですが、カクテルの材料とする場合は仕上がりの「色合い」と「香り」に気を付けて使うようにしましょう。ダークラムは色と風味が強いので、カクテルに使用した他の材料とぶつかり合ってしまうことが良くあります。
もし使うなら、「ラムコーク」などの色合いと香りが気にならないカクテルで使うべきです。
また、お菓子に使用されることも多々あります。ダークラムの強い風味をお菓子に移すことでコクが生まれると評判の「ラムレーズン」がお菓子での利用法として一番有名ですね。
ダークラムはどんな人におススメなの?
お酒の「中級者~上級者」におススメです。ウイスキーやウォッカなど度数の強いお酒に対して苦手意識がある人に対しては、ダークラムはおススメできるお酒ではありません。
なぜなら「ダークラムは風味が強い」と先ほどから言っていますが、言い換えれば「ダークラムにはお酒特有の苦みや匂いも多い」ということだからです。
なのであまりお酒に慣れていない時分から手を出してしまうと大抵は後悔することになります。
初めてラム酒に手を出す方は飲みやすいホワイトラムやゴールドラムから入り、ラム酒の風味に慣れてからダークラムに移るのがいいでしょう。
▼ホワイトラムについての記事はこちら
▼ゴールドラムについての記事はこちら
おススメのダークラム9選
1位:ロン サカパ 23
少し高い値段がネックなものの、間違いなく最高のダークラムです。バーナーで直接焦がしたカラメルのような芳醇な香りで、ラムとは思えないほどの上品な口当たりを感じられます。上質のブランデーやウィスキーと見紛うくらいに洗練された味わいで、値段以上の価値はあるでしょう。
このダークラムはストレートで飲むことをおススメします。カクテルにしても美味しいでしょうが、値も張るものなので勿体ないかと。後味も良く非常に飲みやすいダークラムなので、初心者の方でも楽しめること間違いありません。
2位:キャプテン・モルガン プライベートストック
17世紀のカリブ海を暴れまわった伝説の海賊「ヘンリー・モーガン」に因んで生まれたラム酒のブランド「キャプテン・モルガン」。通常のスパイスドラムとの大きな違いは、生産者が自ら楽しむために高品質の仕上がりのラムを厳選した「プライベートストック」であるという点です。
スパイスとしてシナモン等を使用しており、スパイスドラムの中でも特に甘口の口当たりとなっています。おススメの飲み方はストレートですが、バニラアイスに掛けたりと色々な使い方で楽しめる味わいが人気です。
3位:バカルディ ブラック
世界NO.1の売上を誇るラム酒ブランド「バカルディ」のダークラム。長期間熟成されたことで深いコクが生まれていますが、後味はラム特有の苦みも残らずゴールドラム並みに軽いため、飲みやすいダークラムでもあります。
ストレートもおススメですが、「ピニャコラーダ」「マイタイ」などのトロピカルカクテルとの相性は抜群です。
4位:マイヤーズラム オリジナルダーク
ダークラムの中で最も有名で人気のある商品と言っても過言のないラム酒です。1879年のジャマイカで誕生し、200種類以上もの原酒の中から厳選した20種類のみを樽につめ、4年間もの熟成期間を経て世に送り出されています。選び抜かれた原料と長年の熟成によって、類を見ないほど豊かな風味を感じることが出来るでしょう。
最大のポイントは、ストレート以外の用途でも楽しめることです。ダークラムの中でも飛びぬけて高い風味を持つこのお酒は、世界中のパティシエが愛用するラム酒でもあります。お菓子を作らない方でも、バニラアイスの上に数滴かけるだけで一風違った美味しさを引き出してくれます。
5位:パンペロ アニバサリオ ラム
ベネズエラ産のラム酒を代表する商品です。舌を撫でる甘さとほんのり感じる辛みがあり、非常に濃厚な味わいが特徴的です。また、包装が人気なラム酒でもあります。背の低いボトルがオシャレな革袋で包まれて送られてくるため、それを目当てで注文される方も少なくはありません。
スパイスに「ドライフルーツ」「シナモン」「チョコレート」などが使われており、香りを楽しむためにストレートが最適です。微かに感じるチョコレートの香りはチョコ好きにはたまらない味わいです。
6位:バカルディ エイト
バカルディの創業者「ドン・ファクンド・ハカルディ・マッソ」が、家族のためだけに作り出したラム酒を再現している。名前の「エイト」は、ゴールドラムでは珍しく、樽の中で8年以上もの長期間寝かせていることから名づけられた。
バニラやアプリコット(あんず)のフレーバーを感じる優しい味わいとなっており、カクテル・ストレートどちらにでもマッチする一本。ゴールドラムの中でも特にスムースな味わいが楽しめるこのラム酒は、種類の壁を越えてあらゆる用途で楽しむことが出来ます。
7位:プランテーション ラム オリジナルダーク
世界一のラム酒を決めるコンテスト『Rhum Fest Awards』で金賞を受賞した、最高峰のダークラム。ラムの名産地でもある「トリニダード・トバゴ」で生み出されたダークラムで、濃厚な甘みと鼻を抜ける豊かな香りは、ラム好きなら一度は味わうべきでしょう。
ストレート・カクテル共におススメ出来る商品です。「マイタイ」などのダークラムをベースとしたカクテルとの相性が非常に良く、是非とも揃えておきたい一本となっています。
8位:クラーケン ブラック
11種類以上もの秘密のスパイスを織り交ぜており、甘みと風味のバランスが良く、鼻を抜けるビターなキャラメルの香りが特徴的です。イカのスミを思わせるブラックの色合いは、眺めているだけで楽しむことが出来るでしょう。
スパイスドラムの味わいを感じるためストレートで飲むことを推奨しますが、コーラで割った「クラーケンコーク」やエナジードリンクと混ぜた「クラーケン・ボム」というカクテルにして飲むのもおススメです。
9位:カリビアン ラム セイラー ジェリー
アメリカでNO.1と言われるタトゥー・アーティスト「セーラー・ジェリー」が愛飲していたレシピを再現したダークラムです。バニラ、キャラメル、シナモン等のスパイスを混ぜたスパイスドラムで、飲んだ瞬間バランスの良い香りが口内に充満します。
カクテルにするなら、「ラムコーク」「ラムジンジャー」などのシンプルなモノがおススメ。様々なスパイスが混ざり合ったセイラージェリーの、豊かな風味を損なうことなく楽しむことが出来ます。
ダークラムの美味しい飲み方
ダークラムはラム酒本来の味や香りを楽しむためにストレートやロックで飲まれることが多いです。
基本的にダークラムは単体で楽しむもので、カクテルなどのお酒の材料として使われることは多くありません。
カクテルに使われない理由としては、ダークラムの風味が強すぎて他のカクテルの素材の風味を消してしまうというのが主な原因です。
また、ダークラムは濃い褐色のお酒なので混ぜた際の色合いが美しくないというのも原因の一つです。
とはいえ「ダークラムのような強いお酒をストレートで飲むのはキツイ!」という方は炭酸水で割ったり、レモン果汁を入れて味わいを爽やかにすると飲みやすいでしょう。
最高のダークラムを探してみよう
ここまでご覧いただきありがとうございました。
今回いくつかのダークラムを紹介させていただきましたが、これ以外にもまだまだたくさんのラム酒があります。
良ければご自身でも探してみてください!
見てくれてありがとう!
もし美味しいラム酒見つけたら教えてね。