仄かに鼻に抜ける甘い香りが人気のラム酒。ストレートやカクテルで楽しむ方も多いラム酒ですが、実はお菓子に入れるお酒としても人気を博しています。
今回は「お菓子作りに最適なラム酒の選び方」を紹介します。ラム酒を使ってお菓子を作ろうと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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お菓子作り用のラム酒はダークラムがおすすめ
結論から言うと、お菓子作り用のラム酒はダークラムを選ぶことをおすすめします。
ダークラムはラム酒の中でも風味が強く、多少火を通したくらいでは風味が消えません。
なので過熱によってお酒の風味が落ちやすいお菓子作りでは、風味の強いダークラムを使ってラム酒の味わいを残しておくのが一般的です。
ちなみにラム酒は大まかに分けて3種類あり、ダークラムもそのうちの1種類となります。
詳しくは「【初心者向け】ラム酒とは? 原材料や歴史、おススメの種類を分かりやすく紹介!」で書いてあります。
① ホワイトラム・・・透明な色。味と香りは薄い
② ゴールドラム・・・薄い褐色。味と香り中間的
③ ダークラム・・・濃い褐色。味と香りが強く、お菓子作りに最適
他の種類(ホワイトラムやゴールドラム)でもお菓子に使うことは出来ますが、ダークラムと比較すると完成時の風味が大幅に落ちてしまいます。
特にホワイトラムは製造の過程でろ過をしており、ほぼ無味無臭なのでお菓子作りをする際には注意が必要です。
最低でもゴールドラム、特にこだわりがない場合は定跡通りダークラムを使うようにしましょう。
お菓子作りに最適なラム酒一覧
では、ここから「お菓子作りに最適なラム酒」を紹介していきます。
先ほども書いた通りお菓子作りに向いているラム酒はダークラムなので、特にこだわりがなければダークラムを選ぶようにしましょう。
ラム酒には色々な商品があるので「どれがダークラムなのか」という見極めが難しいと思いますが、困ったときは色の違いで選ぶようにしましょう。
基本的に最も濃い色がダークラムです。無色透明なホワイトラムや薄い褐色のゴールドラムと違い、かなり色の濃いお酒なので見分けのは難しくないでしょう。
この記事でもダークラムに焦点を絞っておすすめの商品を紹介していきます。
1位:マイヤーズ オリジナルダーク
2位:ドーバー ラム
お菓子作り専用のラム酒というだけあり、過熱によって風味が全く衰えないことが特徴です。ケーキのスポンジなど火を通す必要のなるお菓子には最適なダークラムでしょう。
3位:パンペロ アニバサリオ ラム
無香料で作られたラム酒とは一風変わった味わいを楽しめるので、お菓子に隠し味として入れると良いかもしれません。
また、お菓子作りとは関係ありませんが、購入した際に商品画像に写っている布袋に入れて送られてくるのがオシャレです。
4位:プランテーション ラム オリジナルダーク
他のラム酒では思うように香りや味わいが出せない時には、このダークラムを使うのもいいでしょう。ただ、かなりラム酒の風味が残ってしまうので、お酒が苦手な方は他のラム酒を使った方が良いかもしれません。
5位:サントリー ラム ダーク
しかし、このダークラムは口当たりがまろやかで苦みや辛みが薄く、火を通してお酒の風味を飛ばさなくても飲みやすいラム酒です。ドライフルーツ漬けなど、お酒の味がそのまま残ってしまうお菓子に使うと美味しく食べることが出来ます。
ラム酒を使ったスイーツ一覧
ここからはラム酒を使ったスイーツを紹介します。
ラム酒は広くお菓子作りに使えるお酒で、少量入れるだけで作ったお菓子の香りをグンと高めてくれます。
一般的にケーキなどの焼き菓子に用いることが多く、火を通せば風味が柔らかくなるのでお酒が苦手な方でも楽しめます。
いつもと違うリッチな味わいを感じられるため、普段の味に飽きたらお酒を入れて作ってみるのもいいかもしれません。
ケーキ
ケーキを作る際に少量のラム酒を混ぜれば、一層リッチで深みのある味わいを楽しむことが出来ます。
加える量は大さじ1杯~2杯程度で十分です。ケーキのスポンジに混ぜるのが一般的ですが、より深くお酒の味わいを感じたい方はホイップに混ぜるのも良いでしょう。
スポンジに混ぜた場合は加熱過程でラム酒の風味が抜けるのでお酒が苦手な方でも食べやすく、火を通さないホイップに混ぜるとラム酒の風味が残るのでお酒好きの方にはおススメです。
ショートケーキ、チーズケーキ、チョコレートケーキ、モンブラン、タルトなど、さまざまな種類のケーキに使うことが出来ます。
ラムレーズン
ラム酒を使ったお菓子と聞いて真っ先に思い浮かぶのが「ラムレーズン」ですよね。
名前にも「ラム」と入っている通り、乾燥させたレーズンをラム酒に漬け込んだだけで簡単に作れるお菓子です。
漬け始めてから数日~1週間ぐらい経過した頃が食べごろで、アルコールを含んでいるため消費期限は心配する必要はありません。
ただ、あまり長く漬け続けるとお酒の味や匂いが移りすぎるので、作った後は早めに消費するようにしましょう。
このまま食べても美味しいですが、ケーキに混ぜ込んだり、生クリームと混ぜてビスケットに挟んで食べたりしても美味しいです。
バームクーヘン
バームクーヘン+ラム酒はあまり効かない組み合わせではありますが、市販されている商品もあるくらい相性のいい組み合わせです。
お手製のバームクーヘンでなってしまいがちな”パサパサ感”を消してくれて、しっとりとした上品な味わいを楽しめます。
また、クリームや果物を使うケーキと違い、素材本来の味わいを楽しむバームクーヘンではラム酒の香りが一層強く感じることが出来るでしょう。
分量はケーキ同様大さじ1杯~2杯程度がベストです。
食べる人の好みによっても変わるので、お気に入りの分量を探してみるといいでしょう。
まとめ:お菓子作りにはダークラムがベスト
繰り返しになりますが、お菓子を作る際に使うラム酒はダークラムがおすすめです。
ラム酒の種類には「ホワイトラム」「ゴールドラム」「ダークラム」の3種類があり、色が濃くなるにつれて味わいや香りが深くなっていきます。
ケーキなどの焼き菓子の場合は加熱過程でラム酒の風味が失われていくので、最も香りと味が強いダークラムが最適ということですね。
ただ、もちろん味に好みはあるので、ダークラムが濃いと感じた方は別の種類のラム酒を使ってみてもいいかもしれません。