シードルってどんなお酒?製法や歴史、おすすめ商品を解説!

シードルお酒

リンゴを原材料とした醸造酒で、欧米では古くから愛されている”シードル”。原料由来の自然な甘さと酸味が人気のお酒であり、主な産地であるヨーロッパではどこのお店にも置いてあるほどポピュラーなお酒の1つです。

今回はそんなシードルの特徴とおすすめ商品をご紹介します!シードルに興味がある方はぜひ参考にしてみてください!

シードルの特徴

シードルとは、簡単に言えば「リンゴで作られたワイン」のことを指します。

通常ワインは絞ったブドウ果汁を発酵させて作られますが、シードルもワイン同様絞ったリンゴの果汁を発酵させることによって製造されます。

リンゴ果汁100%で作られる無添加のシードルも多く、自然由来の甘みと酸味を感じられるのが特徴的です。

また、シードルには発泡性非発泡性の2つがあります。

特に発泡性のものは炭酸が入っておりお酒が苦手な方でも飲みやすいお酒となっています。

リンゴで作られたワイン

シードルは熟したリンゴの果汁を使用して製造されます。その中でも酸味や苦みが強く、そのまま食べるには向いていないリンゴの品種がシードルの主な原料として使われています。

製造方法についてですが、【リンゴの熟成→果汁を絞る→絞った果汁を樽やタンクに入れる→必要ない果肉を濾しとる】の4手順に分かれています。

シードルの製造手順

  1. 原料となるリンゴの熟成
  2. 圧縮機にかけて果汁を絞る
  3. 果汁を樽やタンクに入れて発酵させる
  4. 浮き出た果汁を取り除く

まずは、原料となるリンゴを屋外で外気にさらして熟させ、その後に圧縮機にかけてリンゴ果汁のみを絞り出します。

そうして取り出されたリンゴ果汁を樽やタンクなどの密閉される空間に入れて、およそ3ヵ月~半年程度発酵させることによって出来上がります。

発酵途中ではリンゴの果肉がシードルの表面に浮かぶ上がってくるので、シードルに必要ない果肉を濾して取る作業を何度か行う必要があります。

甘口と辛口が存在する

シードルには「甘口」と「辛口」の2種類が存在しています。

基本的に、甘口系は発酵期間が短いものが多く、辛口系は発酵期間が長いものが多いです。

というのも、シードルはリンゴ果汁を発酵させることによって作っており、果汁の中に含まれるブドウ糖が酵母と結びついてアルコールに変化します。

お酒を飲んだ時に感じられる甘みは、このブドウ糖と呼ばれる成分が原因なのです。

一般的に発酵期間が長ければ長いほどブドウ糖が減っていくので、長期間発酵したものはブドウ糖がなくなって辛口のシードルになりやすいです。

反対に短期間しか発行していない場合はブドウ糖が十分に残っているため甘口のシードルとなります。

発泡性と非発泡性のシードルがある

シードルには発泡性(炭酸が含まれる)ものと非発泡性(炭酸を含まない)ものがあります。

このあたりはスパークリングワインやシャンパンなどがあるワインでも同様ですね。

 

シードルが発泡性になるか非発泡性になるかは、発酵時の樽やタンクが十分に密閉されているかどうかによって分かれます。

十分に密閉された容器で製造を行うと、発酵途中で出た炭酸ガスが外に逃げず、容器を満たしているシードルの中に溶け込んでいきます。

反対に密閉が十分ではない容器を使うと、発酵途中で出た炭酸ガスが全て外に逃げてしまうので非発泡性となってしまう訳ですね。

 

主な産地

フランス、スペイン、イギリスなどが主な生産地です。

シードルの製法はワインと似通っているので、ワインの生産国で作られているケースが多いです。

製造に使用されるリンゴは通常の品種と違って酸味や苦みが強いものを使用しているので、それほど多くの場所で生産されているわけではありません。

良いシードルを作るためには酸味や苦みの強いリンゴを使う必要がありますが、そういったリンゴは果物としては人気がありませんからね。

 

また、最近では日本で作られているシードルも多く見られるようになりました。

中では国産のリンゴを使って作られているシードルもあり、通販だけでなくコンビニや居酒屋でも国産のシードルを取り扱っているお店が増えてきています。

シードルのおすすめ商品

シードルにはさまざまな商品があり、どのシードルが自分の舌に合うのか分からない人も多いと思います。

シードルを選ぶ際のポイントは、甘口か辛口かを確かめて購入することです。

甘口の場合はお酒というよりも”アップルサイダー”に近い味わいを感じられ、辛口のシードルはすっきりとしたリンゴの酸味を強く感じることが出来ます。

ここからも甘口と辛口のそれぞれに分けて紹介していくので、良かったらシードル選びの参考にしてみてください!

甘口のシードル

ニッカ シードル スイート

毎年ロンドンで開催される世界シードルコンテスト「International Cider Challenge」で4年間(2019年現在)連続で受賞を果たした、純国産の甘口シードルです。昨年以前に銅賞を1つ、銀賞を2つ受賞しており、2019年には日本初となる”金賞”を受賞しました。
製法にもこだわりがあり、原料のリンゴは100%国産のものだけを使用しており、糖類、香料、着色料などを一切使用することなく作られています。
シードルの中でも甘口の商品で、リンゴをそのまま口に入れたかのような瑞々しさが味わえます。

 

ヴァル・ド・ランス プレスティージュ シードル ギルヴィック

商品名にもある通り、フランス・ブルターニュ地方産の青りんご「ギルヴィック」を使用して作られたシードルです。収穫後に2週間ほど寝かせてから作り始めることで、一層リンゴの甘みを感じられるシードルへと仕上がっています。
原料に青リンゴを使っていることもあり、他のシードルとは違いキリっとした酸味が味わえるのが特徴です。後味がすっきりしているので、料理と一緒に飲むと美味しく頂けるシードルでしょう。

 

シードル ヴァル・ド・ランス クリュ・ブルトン

爽やかで舌触りの良い炭酸が楽しめるシードルです。製造過程では厳選された材料のみを使用しており、りんご本来の濃厚な甘みを感じることの出来る一本。
シードルの中でも糖度の高い商品なので、ダークチョコレートなどの苦みが強いお菓子を添えて飲むと美味しく頂けます。

 

辛口のシードル

セリエ・ド・ボール・シードル・フェルミエ・ブリュット

無農薬・無添加で手間をかけて作られているフランス・ブルターニュ産のシードルです。通常よりも一回り小ぶりな品種のリンゴを使用しており、濃縮されたリンゴの味わいを感じることが出来ます。
リンゴの生産にも力を入れており、このシードルに使われているリンゴは全て自家生産のものだけです。優れたワイン生産者はぶどうの品種にもこだわると言われていますが、シードルでも同様のことが言えるでしょう。

 

シードル・デュ・フォールマネル・アルジル

選別された3種のリンゴをブレンドして作られているシードルで、甘みと酸味が絶妙なバランスを保っています。優しい甘みの中にはビターな味わいも含まれており、スッキリとした後味はどの料理と合わせてもマッチすることでしょう。
醸造に手間がかかっているため他のシードルと比較して多少値段が高いのがネックですが、必ず値段以上の満足を感じることが出来ると思います。

スペイン べレシアルトゥア シードラ・ナチュレ

スペイン・サン・セバスチャンで製造されており、ドライでクリーンな味わいが人気のシードルです。性質の違う9種のリンゴを配合して作られ、やや酸味が強く玄人向けの味わいだと言えます。
飲む際はグラスに勢いよく注ぐと、空気と混じりあうことによって酸味が緩和してより美味しくいただけます。

 

豆知識:シードルは英語で”hard cider”と呼ぶ

最後に1つだけ豆知識をお届けします。

シードルは英語で”hard cider(サイダー)”と呼ばれていることはご存知ですか?

日本ではサイダーと聞くと「三ツ矢サイダー」などの炭酸飲料を真っ先に思い浮かべる人も多いですが、アメリカの一部はサイダーと聞くと100%のリンゴジュースを想像するそうです。

 

アメリカ人がサイダーと聞いてリンゴジュースを思い浮かべる原因としては、1920年に施行された禁酒法が背景として絡んでいます。

当時のアメリカではアルコールを含んだ商品の製造、販売、輸送が全面的に禁止されており、国民は何とかしてお酒に近いものを飲めないかと苦心していました。

そこで登場したのが、炭酸入りのリンゴジュースです。

マーティネリ社という会社が炭酸入りのリンゴジュースを「ノンアルコールサイダー」として売り出したことが始まりで、そこから「サイダー=リンゴジュース」という構図が成り立つようになりました。

 

ちなみに英語のサイダーの中でも、通常のサイダー(cider)とハードサイダー(hard cider)と呼ばれる2種類の分類されます。

前者はアルコール分を全く含まないリンゴジュースを指し、後者のハードサイダーはアルコール分が0.15%を超えるリンゴ酒を指すようです。

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