世界4大スピリッツに数えられるラム酒。サトウキビを原料として作られるお酒で、原料由来の甘みが世界各国で愛されています。しかし、一口にラム酒と言っても種類は様々で、それぞれ違った特徴があるのです。
そのうちの1つがホワイトラムです。無色透明でお酒特有の癖も少なく、初心者でも飲みやすいおススメのラム酒です。ラム酒の入門編として飲まれる方も少なくは無いと聞きます。
ただ、入門用であるだけに、「どんなホワイトラムがおススメなの?」と思う方も少なくは無いのでしょうか? 今回はラム酒選びに苦心している方のために、「ホワイトラム」のおススメ商品をご紹介します!
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ラム酒の種類について
冒頭でも記述しましたが、一口のラム酒と言っても様々な種類があります。それぞれ作り方が全く異なるラム酒で、風味や見た目も大きく違うのが特徴です。
もちろん、風味や見た目が違えば飲み方も変わります。カクテルに向いているラム酒の種類があれば、手を加えずに飲むストレート向きの種類も存在します。
なので「どのように使うか?」ということを考えて種類を選ぶ必要があるでしょう。ラム酒の種類と共に、ホワイトラムの使い方についても解説をしていきます。
ラム酒は主に3種類に分けられる
ラム酒は主に以下の3種類で区別されます。
- ホワイトラム
- ゴールドラム
- ダークラム
①~③はそれぞれの色の違いによって分類されています。ホワイトラムの色が最も薄く、ダークラムが最も濃い色ですね。
基本的に「色の濃さ=風味の濃さ」と思っていただいて構いません。色の薄いホワイトラムは味わいが薄く、対して色の濃いダークラムは強い風味を持っています。
もちろん、風味が違えば好き嫌いも変わります。「ホワイトラムは飲みやすくて好きだけど、ダークラムは苦手……」なんて方も多くいるので注意が必要です。
普段からお酒を常飲しない方には、お酒特有の匂いが強いダークラムはキツイかもしれません。自分の舌に合わせた種類を選ぶ必要がありますね。
ホワイトラムの特徴とおススメの飲み方
別名「シルバーラム」とも呼ばれており、ウォッカやジンと同様に無色透明な外見をしているのがホワイトラムの特徴です。製造方法には活性炭が用いられており、炭でろ過することによって色を取り除いています。
また、味に関してはお酒特有の癖が少ないことが特徴です。ゆえにお酒の独特の風味が苦手な方であったり、カクテルとして使用される方に最適な種類となります。「モヒート」「XYZ」などなど、居酒屋で見かけることも多いカクテルにもラム酒が使われているケースがあります。
ホワイトラムは「無色透明」「癖が少ない」という2点の特徴を持つため、カクテルに最も向いているラム酒と言えるでしょう。もちろんそのまま飲んでも美味しいですが、ジュースや果物と合わせて飲むのをおススメします。
おススメのホワイトラム
それでは、ここからおススメのホワイトラムを紹介していきます!
ただ、同じホワイトラムという種類でも使い方は様々です。ジュースや果実酒と混ぜると美味しいラムもあれば、ソーダ割やライムを絞ってシンプルに作ると美味しいラムもあります。
おススメの飲み方も一緒に記載するので、ぜひ参考にしてみてください!
1位:バカルディ スペリオール
最初におススメしたいのが、世界最大のラム酒メーカーであるバカルディが製造している「スペリオール」という名前のホワイトラムです。緑あふれるプエルトリコで製造され、1年から1年半ほど樽の中でしっかりと熟成されたこの商品は、既存のホワイトラムの中では最高の評価を受けています。
ドライな口当たりの中に、微かにバニラとあんず(アプリコット)の香りが鼻を抜けるのが特徴的で、甘みと酸味のバランスが必要になるカクテルには不可欠なベースとして扱われており、本場のバーでも一番多く使用されているのがこの商品です。ラム酒を使用したカクテルには欠かせない一品として、多くの人に愛飲されています。
2位:サントリー ロンリコ ホワイト
1860年にプエルトリコに設立された、ロンリコ社が手掛けるホワイトラム。禁酒法時代にお酒の製造を許された唯一のメーカーで、長年に渡り伝統を受け継いできた由緒あるラム酒の1つ。ロンリコという名前はラムのスペイン語のロン(ron)と、リッチを表すリコ(rico)を合わせたもの。
すっきりとした香りと味わいを持つのが特徴で、あらゆるカクテルにマッチする一本。ホワイトラムの中でも甘さを抑えたドライな風味は、ソーダ割やストレートとしても楽しむことが出来る。
3位:マイヤーズラム プラチナホワイト
同ブランドのダークラム「マイヤーズ オリジナルダーク」をろ過することで作り出したホワイトラム。ジャマイカ産のラム酒で、ホワイト・オークの樽で最大4年もの歳月をかけて、手間と時間を惜しまずに作られた一本である。
マイヤーズラム独特の風味は愛好家の中で広く知られており、ろ過されてホワイトラムになっても微かに感じることが出来る。カクテルにも最適だが、過熱しても風味が残りやすいことからお菓子作りにも使用されることがある。
4位:サントリー ラム ホワイト
活性炭を用いて丁寧なろ過が施され、色と雑味を最小限にまで抑えた無色透明のホワイトラム。日本大手のサントリーが手掛ける一本なだけあり、繊細な味と香りに虜になる愛好家も少なくはない。
数あるホワイトラムの中でも、特にジュースや果実酒との相性が抜群な商品。ライムジュースを使う「ダイキリ」や、パイナップルジュースを使う「ピニャ・コラーダ」を作るなら是非そろえておきたいお酒と言える。
5位:セルバレイ・ホワイト ラム
アメリカ出身のアーティスト「ブルーノ・マーズ」が最も愛したお酒として有名。ラム酒好きで有名な彼は、理想のラム酒を求めて自らの手で造り上げた一品である。セルバレイとはスペイン語で「ゴリラ」を指し、ラベル中央に金色で大きく描かれているのが見える。
味はクリアな見た目から想像できる通りで、程よい甘みの中に確かなキレを感じることが出来る。甘みとキレの適度なバランスを味わえるセルバレイは、カクテルだけでなく製菓用としても人気が高く、多くの洋菓子店で利用されている実績を持つ。
6位:アプルトン ホワイト
ジャマイカ最古のラム酒メーカー「アプルトン」によって作られたホワイトラム。原料であるサトウキビの栽培からラム酒の出荷まで全てを自社で行う生産方式によって、ホワイトラムに最適な素材を用いて作ることが可能となっている。
ホワイトラムの中でも、甘さを抑えたスッキリとした味が特徴的。ジュースを使ったカクテルにも良く合うが、レモンやライムを軽く絞ってクリアな喉越しを楽しむのがおススメ。甘さを抑えたホワイトラムが好みな方にはぜひ試して頂きたい一本。
ホワイトラムのカクテルレシピ一覧
では、ここからはラム酒を使ったカクテルの紹介に移ります。
カクテルと聞くと、一般的には「ウォッカ」や「ジン」が思い浮かびますが、実はラム酒も頻繁にカクテルで使われているんです。
味も甘口から辛口まであり、お酒が苦手な方でも飲みやすい種類も多く存在します。
分類して紹介していくので、是非ホワイトラムを使って試してみてください!
お酒の風味を感じさせないカクテル
ピニャコラーダ
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ホワイトラムにココナッツミルクとパイナップルジュースを加えて出来た、トロピカルな雰囲気が堪能できる一杯。酸味と甘みが調和している味わいは、お酒が苦手な人でも楽しむことが出来る。
ココナッツミルクが無い場合は普通のミルクで代用することも出来る。その場合は酸味が強くなるので、砂糖を小さじ一杯分ほど加えるのがベスト。
また、上記で紹介した「キャプテンモルガン バロットベイ」のようなココナッツラムをベースとして作ると、一層南国の香りを楽むことが出来る。
ラムコーク
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ラム酒とコーラを混ぜただけの、自宅でも簡単に作れるカクテル。他のカクテルと違い仕上がりがコーラの色になるので、ラム酒は無色透明のホワイトラムを使う必要はない。ラム酒の香りを楽しみたい場合はゴールドラムやダークラムを使ってもいいでしょう。
お好みでレモンやライムを入れるのもおススメです。味が引き締まりサッパリとしたテイストを楽しむことが出来ます。
パナマ
(引用:SAMURAI CHAJIN)
ホワイトラムにカカオリキュールと生クリームを加えて出来たカクテル。カカオの香ばしさと生クリームの甘くまろやかな風味が特徴で、お酒が苦手な女性にも人気の一杯。カルーアミルクが好きな方には是非試してみてほしいカクテルです。
ただ、甘くて飲みやすいお酒なので飲みすぎには注意が必要。気が付いたら倒れていた、なんてことにならないように、量には気を付けながら飲みましょう。
キリっとした味が人気のカクテル
ダイキリ
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19世紀後半に、キューバのダイキリ鉱山で働いていた労働者によって命名されたカクテル。ホワイトラムと絞ったライムと砂糖をシェイクして作られ、微かにライムの色が混じった美しい見た目と爽やかな飲み口が人気の一杯です。
また、クラッシュドアイスと一緒にシェイクしてシャーベット状にした「フローズンダイキリ」も有名。凍らせることで味が引き締まり、よりライムの風味が感じられるようになる。
モヒート
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ライムとミントの爽快な香りが感じられるカクテル。グラスの底でライムを潰し、ミント、炭酸水、ホワイトラムを加えて良くかき混ぜて作る。
ホワイトラムは出来るだけ熟成年数が少ないものを使うのがベスト。樽の香りが移っていない年代の若いラムを使うと、ミントとライムの香りを一層感じられることが出来る。
XYZ(エックスワイズィー)
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「これ以上のものは無い」という意味で名づけられたカクテルが「XYZ」である。アルファベットの最後の3文字を入れることで、「この先に入るものは無い」という意味が表されている。
作り方は至ってシンプル。ホワイトラムに、オレンジで香味を付けた「キュラソー」とレモンジュースを加えるのみ。口当たりは爽やかかつ滑らかで、誰でも楽しめる美味しさとなっている。
ホワイトラムでカクテルを楽しもう
ここまで様々なホワイトラムとカクテルの種類を紹介しましたが、この記事で触れたのはごく一部にしか過ぎません。
ホワイトラム自体は数百種類もの商品がありますし、カクテルも日々新しいものが生まれています。
人の数ほど味覚がある、と言うように、それぞれ好きなホワイトラムとカクテルは違うはずです。
もしかしたらマイナーな商品の中にあなたにマッチする一品が埋まっているかもしれません。
陰ながらですが、あなたが「自分に合った最高の一杯」を見つけられるように願っています。