こんにちは、バニラアイスです。
証券外務員試験、勉強のほどはいかがでしょうか?
外務員試験は取得しなければ業務が出来ないので、内定先の企業から「入社までに勉強をしなさい」と言われた方も多いと思います。
中には「入社までに取らないと評価が下がる」なんて脅しをネットの記事で見て、戦々恐々している人も多いのではないですか?
※実際にそう言われることは少ないので、安心してください
このサイトでは僕がズブの素人から始めて10日で外務員一種の資格を取得した時の経験をもとに、外務員試験に必ず合格できる超効率的な勉強方法を伝授します!
証券外務員の勉強で大切なことは、たった3つのことだけです。
- 配点の高い出題科目を制覇する。
- 得点源の5択問題を中心に勉強する。
- 過去問をひたすら解く。
上記の3点を理解して勉強をすれば、合格率は格段に上昇します。ぜひ勉強を始める前に見ておいてください!
見出し
「試験勉強」だけが「試験対策」じゃない
突然ですが、あなたは「試験対策」と聞いて何を思い浮かべますか?
よくある回答としては、「毎日〇時間勉強する」「過去問を解く」「オンラインスクールに入る」などでしょうか。
試験対策という言葉は「試験に合格するためにどれだけ対策を講じられるか」という意味であり、普通の人は「試験勉強=試験対策」と考えるのが当然でしょう。
ただ、これらは正解でもあり間違いでもあります。
別に勉強をすることだけが試験対策になるわけではありません。いくら勉強をしていても、それが間違った勉強方法なら無駄ですし、当然試験に合格する可能性も低いでしょう。
本当の意味で試験対策をするなら、出題傾向を読み切ることが重要です。
良くあるケースが「過去問の出題比率が非常に高い資格試験」などですね。試験は過去問で構成されているのに、まじめにテキストを読んでいても意味はありません。
テキストに書いてある内容がそのまま試験に出るとは限りませんし、何より非常に時間がかかります。
今回お話しする証券外務員の試験でも、過去問の対策と言うのは非常に重要な要素となっています。
むやみやたらに問題集を見てる暇があるなら、一問でも多く過去問を勉強することが合格への近道と言えるでしょう。
対策① 配点の高い出題科目を制覇する
では、先述した「外務員試験を攻略するうえで重要な3つの要素」のうち、1つ目を見ていきましょう。
まずは外務員試験一種の出題科目と配点については、以下のようになります。
一種出題科目 | 配点 | ○×問題 | 5択問題 | |
1 | 金融商品取引法 | 32点 | 6問 | 2問 |
2 | 金融商品の勧誘・販売に関係する法律 | 6点 | 3問 | 0問 |
3 | 協会定款・諸規則 | 46点 | 8問 | 3問 |
4 | 取引所約款・諸規則 | 12点 | 6問 | 0問 |
5 | 株式業務 | 52点 | 6問 | 4問 |
6 | 債権業務 | 40点 | 5問 | 3問 |
7 | 投資信託及び投資法人に関する業務 | 34点 | 7問 | 2問 |
8 | 付随業務 | 10点 | 0問 | 1問 |
9 | 証券市場の基礎知識 | 10点 | 0問 | 1問 |
10 | 株式会社法概論 | 20点 | 5問 | 1問 |
11 | 経済・金融・財政の常識 | 20点 | 0問 | 2問 |
12 | 財務諸表と企業分析 | 20点 | 5問 | 1問 |
13 | 証券税政 | 22点 | 6問 | 1問 |
14 | セールス業務 | 10点 | 5問 | 0問 |
15 | 先物取引 | 42点 | 1問 | 4問 |
16 | オプション取引 | 34点 | 2問 | 3問 |
17 | 特定店頭デリバティブ取引等 | 30点 | 5問 | 2問 |
合計 | 440点 | 70問 | 30問 |
どうでしょう。「思った以上に多いな……」と感じた方が大半でしょうか?
確かに範囲は広いです。しかし、同時に配点もかなり偏っています。
例えば【5.株式業務】は52点という高配点ですが、反対に【2.金融商品の勧誘・販売に関係する法律 】は僅か6点しかありません。
6点の部分を何時間もかけて勉強するのはかなり非効率なので、配点に応じて勉強時間を変える必要があるでしょう。
試験範囲の半分以下で合格点(70%)は超えられる
試験範囲の確認は無事に終わりましたか? それでは、配点が高い科目を見ていきましょう。
優先的に勉強をするべき出題範囲は次の通りです。
② 協会定款・諸規則・・・46点
③ 株式業務・・・52点
④ 債権業務・・・40点
⑤ 投資信託及び投資法人に関する業務・・・34点
⑥ 先物取引・・・42点
⑦ オプション取引・・・34点
⑧ 特定店頭デリバティブ取引等・・・30点
全17つの範囲の内、上記の8つの部分だけでも310点もの配点があります。
合格ラインが70%で440満点中308点取得すれば良いことになり、これだけで合格ラインに達していることがわかります。
先述した5択問題と合わせて完璧に仕上げることができれば、試験を有利に進めることができるのは間違いありません。
もちろん全てを完璧に仕上げるのが理想ですが、時間が無くて不可能な場合は、配点の多いところを中心に勉強を進めていきましょう。
配点の低い範囲は5択問題だけを勉強する
では反対に、「配点が低い出題範囲」はどうすればいいのでしょうか?
詳しくは後ほど解説しますが、配点が低い出題範囲については5択問題だけ勉強して、〇×問題は切り捨てましょう。
5択問題を勘で解くのは難しいですが、〇×問題は知識が無くても2分の1で正解できます。
もちろん出来る限り〇×問題も勉強するのが一番良いですが、優先順位は5択問題に置くようにするのが効率的です。5分の1でしか正解できない配点の高い問題と、2分の1で正解できる配点の低い問題。どちらを優先するべきかは非常に分かりやすいですね。
試験日まで時間があまり取れない方は、最悪〇×問題は一切勉強しなくても構いません。適当に答えれば半分は正解なので、全く勉強をしなくてもある程度の点数は期待できます。
対策② 配点の高い5択問題を抑えた勉強方法を
証券外務員の試験では〇×問題と5択問題の2種類が出題されますが、5択問題を重点的に勉強するようにしましょう。
5択問題の勉強を薦める理由は、以下の通りです。
- 配点が非常に高い
- 問題数が少ないため覚えやすい
- 〇×問題と違って勘で解けない
まずは「 ①配点が非常に高い」について解説をします。
証券外務員一種の問題は、1問2点の○×問題が70問(計140点)、1問10点の5択問題が30問(計300点)の合計440点です。下の表にまとめるので、こちらを見てください。
〇×問題 | 5択問題 | 合計 | |
配点(1問) | 2点 | 10点 | —– |
問題数 | 70問 | 30問 | 100問 |
合計点 | 140点 | 300点 | 440点 |
得点比率 | 31.8% | 68.2% | 100% |
問題数が多いのは〇×問題ですが、得点では5択問題が大きく勝っています。〇×問題が1問2点の70問(合計140点満点)で、5択問題は1問10点の30問(合計300点満点)なので、倍以上の差があることが分かります。
試験の合格ラインが308点なので、5択問題さえできていれば殆ど合格ラインに届くということです。反対に〇×問題を全正解しても合格ラインの半分にも届きませんね。
次は「② 問題数が少ないため覚えやすい」についてです。
先述した通り、〇×問題は70問、5択問題は30問出題されます。前者と後者では、明らかに後者の5択問題を覚える方が簡単でしょう。
実際に勉強を始めると分かりますが、〇×問題の出題範囲は非常に広く、すべてを網羅するのは現実的ではありません。対して5択問題はそれほど数も多くはないので、1週間ほど勉強すればすべてを覚えることが出来ます。
最後に「③ 〇×問題と違って勘で解けない」についてです。
言うまでもありませんが、もし分からない問題が登場した場合に勘で解きやすいのは〇×問題でしょう。
2分の1の確率で正解できる〇×問題と、5分の1でしか正解できない5択問題。どちらを優先して勉強するべきなのかは簡単に分かりますね。
それぞれの合計点数を見てもわかる通り、勉強を行う上で重要なのが「どのように5択問題で点数を取るか」です。
いくら〇×問題を完璧に仕上げても、合格点には170点ほど足りないわけですから、5択問題を解けないことには試験に受かりません。
○×問題の配点率が31.8%、5択問題の配点率が68.1%となっており合格ラインは70%なので、最低でも5択問題の半分程度は正解しないと合格できない仕組みとなっています。
なので、配点の高い5択問題は7~8割程度は解けるように重点的に勉強しておきましょう。
ただ、勉強をしていて分からない範囲も出てくると思います。
主要な5択問題の解説は別記事で行っているので、是非そちらをご覧ください!
確かに5択問題の勉強が重要だね!
対策③ ひたすらに過去問を解いておく
問題例
金融商品取引業者は、顧客から有価証券売買の売付けの注文を受けるときには、当該売付けが空売りであるか否かの別を確認しなければならない。
答え:○
記事の冒頭でも言及しましたが、外務員試験に合格するために重要なことの1つが「過去問を解いておく」ということです。
「そんなの資格試験で当たり前じゃないか!?」と思いましたか? もちろんどの資格でも過去問の重要性は高いですが、証券外務員は他の資格の何倍も過去問を勉強するメリットがあります。
なぜなら、外務員試験は他の資格に比べて過去問が非常に多く登場するからです。
毎年一定日に開催される通常の試験と違って随時試験なので、問題が変わるといったことが滅多に起こりません。問題が変わるといっても、何百問か用意されている中からランダムで出題されるくらいのもので、出題形式自体は大幅に変更されることはありませんし、精々数字がチョロっと変わるくらいが関の山です。
そして、試験で出題されるような問題はおおかた問題集に載っています。ぶっちゃけ、問題集に掲載されている例題から8割くらいは本番の試験で出ます。実際に僕が受験した時も、見たことのある問題がほぼすべてでした。
問題集を完璧に仕上げることができれば、ほぼ合格は確定しているようなものです。問題集に載っていないものを警戒する必要はないので、素直に問題集に載っているものだけを勉強しましょう。
効率的な勉強方法としては、一問解いてその答えを解説を暗記して、また数時間後にその問題を解きなおすのが最適です。
どうしても一回しか解いていないと記憶が薄れてしまうので、必ず2回、3回と同じ問題を解きなおすようにしましょう。
問題集にもよりますが、左ページに例題があり右ページに解説が載っている場合、右を下敷きか何かで隠して一問ずつ勉強を進めるのがいいでしょう。
本番の試験も過去問のルーティーンみたいな部分もあるし、参考書でも研究しつくされてるね。
分かりやすい参考書をどう選ぶか
外務員試験をこれから勉強される方は、テキストと問題集の2冊を購入する方が大半です。
テキスト選びの基準ですが、できるだけわかりやすく解説されたものを購入しましょう。
特に外務員試験は法律などを扱うこともあって、初学者にはとっつきにくい内容が大半を占めています。
自分で参考書探しをする場合は、できるだけネットなどでは購入せず、近くの本屋などに行って中身を覗いてみるのがいいでしょう。
どの問題集・テキストを選べばいいのか?
テキスト・問題集双方とも、フィナンシャル バンク インスティチュート発行の『うかる!証券外務員』シリーズがおススメです。
実際に試験に出る部分を重点的に解説してあり、難易度の高い法律関係の内容も分かりやすく解説してあります。
外務員試験では、できればテキストと問題集の2つを購入しましょう。
上部で解説をしていますが、外務員試験は過去問の割合が高いので、合格のためには過去問をひたすら解くのが一番の近道です。
内定先からテキストを貰える場合がある
証券外務員が必要となる仕事の場合は入社予定の会社から外務員資格対策のテキストを無料で配布される場合が多いので、そちらでも勉強できます。
銀行や証券会社などは外務員資格が必須なので、入社前の学生に配布しているケースが多くあるようですね。
大体、入社1ヵ月前か2ヵ月前に配られるケースが大半です。
多くの金融機関は、4月に入社する新入社員に対して2月・3月で外務員資格を取得するように指示するので、テキストを貰ってからでも十分に勉強する時間はあります。
ただ、正直に言うと入社予定の会社から貰うテキストはおススメできません。
なぜなら、書いてある用語の説明が難解で、勉強を始めたての人には理解できないからです。
市販のものは難しい言葉をかみ砕いて分かりやすく記載してありますが、上記のテキストはそんな「優しさ」がありません。
僕自身も読んでみましたが、外務員試験合格後の今でも分かりにくい部分が多いです。もちろん市販のテキストを買うとお金が掛かってしまうので財布と相談する必要がありますが、分かりにくいテキストで勉強するよりマシだと思います。
でも、そっちは文章が固くて分かりにくいから市販のものを買った方がいいかも……。
まとめ
証券外務員の勉強方法、いかがでしたでしょうか?
難しいことは一切ありません。ただ、3つの勉強方法を行えばいいだけです。
② 得点源の5択問題を中心に勉強する。
③ 過去問をひたすら解く。
では、次回から実際に試験範囲の解説を行っていきますので、よろしくお願いします。
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