パソコンで色々なデータをダウンロードしていると、ついつい空き容量が不足してしまいがちだと思います。パソコンの空き容量が足りなくなると新しいファイルがダウンロード出来なくなるばかりか、パソコン自体の動作も遅くなってしまう可能性があり、出来る限りデータ容量は少なく保つのが正しいパソコンの使い方と言えます。
この記事では、パソコンのデータ容量を増やす方法について解説を行っていきます。パソコンの空き容量の不足で悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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パソコンの空き容量が足りなくなると何が起こる?
パソコンの動作が遅くなってしまう
パソコンの部品の中には”メモリ”と呼ばれる部品が存在します。このメモリはパソコンが計算を行うときに一時的にデータを保存しておく場所のことですが、このメモリがいっぱいになった場合はHDDやSSDの一部を”仮想メモリ”として使用します。
なのでHDDやSSDの空き容量が満タンになっていた場合、パソコンのメモリがいっぱいになっても仮想メモリが生成されないこととなります。仮想メモリが生成されないと負荷のかかる作業を行うときにパソコンが重くなってしまったり、作業に時間が掛かってしまったりするので、HDDやSSDが満タンにするような使い方は避けるのが正しいと言えるでしょう。
新しいファイルがダウンロード出来なくなってしまう
当然ですが、パソコンの空き容量が不足していると新しいファイルのダウンロードが出来なくなってしまいます。常にデータ容量がギリギリになっていると新しいファイルのダウンロードをするときに毎回不要なファイルの削除を行わなければならないので、余計な手間が掛かってしまうことになります。
また、空き容量が足りていないと自動アップデータが行われるファイルのダウンロードも不可能になります。OSのアップデートなども出来なくなってしまうため、セキュリティの脆弱化に繋がる可能性も考えられます。
パソコンの空き容量はどのくらい確保すべき?
それでは、パソコンの空き容量はどのくらい確保しておけば安心なのでしょうか?
こちらは使用しているハードディスクの種類などによって変わりますが、一般的に10%~20%程度の容量を確保しておくのが良いと言われています。
空き容量がこの数字以下だと先述した仮想メモリが生成されなくなってしまったり、アップデートファイルの自動更新機能が使えなくなってしまいます。
また、常にハードディスクの容量ギリギリまでデータを詰め込んでいると寿命が早く訪れるようになります。ある程度の空き容量を確保しておくことはハードディスクの寿命を延ばすことにも繋がるため、できるだけ空き容量を確保しておくことがおすすめです。
ただ、パソコンの空き容量は多ければ多いほど良いというのは間違いありません。
この記事で解説する方法を使って、できるだけ多くの空き容量を確保しましょう。
データ不足を解消する方法
パソコンの空き容量が足りなくなると、新しいファイルがダウンロード出来なくなったり、パソコン自体の動作が遅くなってしまうことが分かりました。
それでは、パソコンの空き容量が足りなくなった時はどのように対処すればいいのでしょうか?
ここからはパソコンのデータ容量を増やす方法について解説をしていきます。データ容量を増やす方法としては以下の6点があるので、順に確認していきましょう。
方法② ファイルの圧縮を行う
方法③ 一時ファイルなどを削除する
方法④ HDD、SSDの増設を行う
方法⑤ 外付けHDDなどにデータを移行する
方法⑥ オンラインストレージを活用する
方法① 使用していないファイルを削除する
パソコンのデータ不足を解消する最も簡単な方法が、使用していないファイルを削除するということですね。空き容量が足りていない人の特徴として「使用していないデータも保存し続けている」ということがあり、そうした使っていないファイルを削除することで空き容量の増加を見込めます。
使用していないファイルの確認方法の一つとしては、「エクスプローラーで右クリック」→「並び替え」→「更新日時」などで最後に使用した日時別にファイルを並び替えて確認する方法があります。ファイルの保存を行っていないと更新日時が変更されないという欠点もありますが、使用していないファイルを調べるには役に立つ機能です。
ファイルは削除してあげない限り延々と溜まっていってしまいます。
パソコンの空き容量を増やすためにも、定期的に削除を行ってあげましょう。
方法② ファイルの圧縮を行う
データ不足を解消する方法として、容量の多いファイルを圧縮することで空き容量を増やすことも出来ます。ファイルの圧縮は「エクスプローラーで圧縮したいファイルを右クリック」→「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」を選択することで実行可能です。
また、「7zip」や「Lhaplus」などの圧縮・解凍ソフトを使用することでもファイルの圧縮を行うことはできます。データの圧縮率は使用した圧縮ソフト・圧縮したいファイルの種類によっても変わりますが、概ね圧縮率の平均は40%~80%程度であることが多いです。
Windowsの標準機能では「zip形式」でしか圧縮できませんが、上記の専用ソフトを使えば「7z」「lzh」などの圧縮率の高い圧縮方法を使うことが出来ます。
使っていない大容量のファイルがある場合は、ファイルの圧縮をしておくのがおすすめです。
パソコンの標準機能でも圧縮はできますが、より圧縮率を高くしたいなら圧縮ソフトを使いましょう。
方法③ 一時ファイルなどを削除する
パソコンを使っていると、プログラムを実行した時に残る「一時ファイル」などの不要なデータが溜まってしまいます。こうした一時ファイルなどの不要なデータを削除することでパソコンの空き容量を増やすことが可能です。
一時ファイル等の削除方法としては「CCleaner」や「Clean Master for PC」などのクリーナーソフトを使う方法が一般的ですが、Windows10の「ディスククリーンアップ」という機能でも一時ファイルの削除は行えます。
パソコンを長く使えば使うほど一時ファイルは溜まっていくので、出来るだけ定期的にパソコンのクリーンアップを行うのが良いでしょう。ちなみにパソコンのディスククリーンアップについては以下の記事で解説しているので、興味のある方はご覧ください。
方法④ HDD、SSDの増設を行う
パソコン本体のカスタマイズが可能なデスクトップPCを使っている場合、直接ハードディスクの増設を行うという方法もあります。データ削除によって空き容量を増やす方法ではなく、データの容量上限を増やす方法なので、より多くのデータをパソコンに保存することが出来るようになります。
ただ、パソコンに詳しくなければHDD等の増設は困難でしょう。また、HDDは安くても「5,000円~」の商品が多いため、HDDの増設にはある程度のお金が掛かるという点も認識しておかなければなりません。
HDDの増設方法については動画サイトや記事などで説明している場所も多いので、実際に増設用のHDDを購入する前に、自分でもHDDの増設ができそうか確認しておくと良いでしょう。
ちなみに↑が内蔵HDDの例です。内蔵HDDは主に「3.5インチ」と「2.5インチ」の2種類に分けられるので、自分のPCの規格がどちらなのかも確認しておきましょう。
方法⑤ 外付けHDDなどにデータを移行する
こちらは外付けHDDなどの外部記憶媒体にデータを移動するという方法ですね。HDD以外にも、SSD・USBメモリ・SDカードなどにもデータを移すことが出来ます。
パソコンに触ったことがある方なら一度はUSBメモリなどを使用したことがあると思うので、このやり方であればパソコンが苦手な人でも簡単に実行できるでしょう。通常はHDDの増設ができないノートパソコンでも、外付けHDDにデータを移行する方法なら問題なく行えるのもポイントです。
ただしハードディスクの増設と同じく、購入費用が掛かってしまうという点には注意です。こうした外部記憶媒体は容量が多いほど値段が高くなるので、大容量のHDDなどを購入しようと思えば安くはない金額が掛かることになります。
外付けHDDを購入する時は持ち運べるポータブルタイプを買うのがおすすめです!
ポータブルタイプだと仕事で出張する時などでも使えて便利だと思います!
方法⑥ オンラインストレージを活用する
いわゆるクラウドサービスとも呼ばれるもので、サーバーにデータをアップロードすることでパソコンの空き容量を増やすことが可能です。
最近は一定容量までなら無料で利用できるクラウドサービスも増えているため、数十GB程度の容量なら無料でデータをアップロードすることが出来ます。有名どころだと15GBまで無料の「Google Drive」や、50GBまで無料の「MEGA」などがあります。無料で利用できる容量等を考慮した上で、好みのサービスを使用すると良いでしょう。
ただ、クラウドサービスの無料プランで使用できる容量はそこまで多くありません。もし数百GB程度の大容量のファイルをアップロードする場合は、それぞれのサービスの有料プランに加入するのも良いでしょう。
ただしオンラインストレージの場合は、ファイルの保存期間が指定されていることもあるので注意です!
サービスによっては「アップロードしたファイルは7日間で削除される」なんてこともあります。
結論:小まめにファイルの掃除を行おう
パソコンで色々なデータをダウンロードしていると、ついつい容量がいっぱいになってしまいがちです。
この記事で紹介してた通り、データ容量がいっぱいになるとパソコンの動作が重くなってしまったり、新しいファイルがダウンロード出来なくなったりしてしまいます。
そうしたパソコンのデータ容量の少なさを解消するためには、小まめにファイルの掃除を行って、パソコンのハードディスクに保存しているファイルの数を減らしてあげなければなりません。
パソコンのデータ容量を少なく保つことは、ハードディスクの寿命を増加させることにもつながります。不必要なデータを削除/圧縮したり、外付けHDDなどにデータを移行することでパソコンの空き容量を増やすことができるので、自分に合った方法で定期的にパソコンを掃除することが大切です。