世間一般では”暇”と言われることが多い大学生。大学生になると授業を自分で選択できるようになるため、高校生の時のような過密スケジュールとはおさらばできます。実際に平日の昼間に遊んでいる姿が目撃されたり、深夜まで飲み会を行っている姿が見られたりと、大学生=暇という印象を持っている方も少なくはないでしょう。
今回は僕が大学4年間を過ごした経験をもとに、「大学生は暇って聞くけど本当なの?」という疑問にお答えしていきます。大学生になる方は、大学に入ってスケジュールを決めるときに参考にしてください!
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大学生は”暇”ってよく聞くけどホントなの?
世間一般では”大学生は暇”という認識を持っている方が多く居ます。大学生は授業のスケジュールを自身で決めることが出来るため、中学生や高校生など「学校から授業日程を決められていたころ」と比べると、かなり自由度の高いスケジュールを組むことが可能でしょう。
また、大学生が授業を受けなければならない時間は高校生より少なくなっています。高校生の頃は平日は8~9時間学校にいるのが普通ですが、大学生は忙しい学年でも毎日4~5時間ほどしか学校に居ないのが平均であるため、相対的に見ると大学生は学業に割かれる時間が少ないように見えますね。
実は、この”大学生は暇である”という認識は半分正しくて半分間違っています。
全ての大学生が総じて暇ということはなく、それぞれの学生によって忙しさの度合いは異なっています。
なので、まずは「どんな大学生が暇なのか(忙しいのか)?」ということをお伝えしていきます。
結局は人それぞれなんだけど、ある程度忙しいかを見分ける方法はあります。
基本的に文系は暇で理系は忙しい
基本的に文系の大学生は暇であることが多く、反対に理系の大学生は忙しい場合が多いです。もちろん文系の全ての学生が暇であるという訳ではありませんが、一般的には文系の学生よりも理系の学生の方が多忙なケースが殆どです。
なぜ理系が忙しいかというと、文系学生に比べると授業や課題の難易度が高いためです。
理系の学生が普段行っている授業には”実験系”のものが多く、それらは文系の授業よりも難易度が高くなっています。授業を理解するためには長時間の予習・復習が欠かせませんし、要求されるレポートの質の高さも文系のものよりずっと高いでしょう。
学年が進むにつれて暇になる
単位の取り方によっても変わりますが、多くの大学生は1~2年生が最も忙しく、対して3~4年生が暇であるケースが多いです。
なぜなら、1~2年生の頃に単位を集中して取得する学生が多く、3~4年生では授業が無い人も多く居るからです。
多くの大学は4年間で124~136単位くらいを取れば卒業でき、このうち100単位弱を1~2年生の間に取る人が殆どです。そうすると3~4年生で残っている単位は30単位程度なので、殆ど授業に出なくても大丈夫でしょう。
大学生=暇という印象も、単位を取り切って学校に通わなくても良い3~4年生を見たことによる感想なのではないでしょうか。
3~4年生で授業を無くそうと思えば1~2年生の内に頑張って単位を取らないといけないので、3~4年生で大学に行かなくて済むかはそれまでの頑張り次第という部分が大きいでしょう。
バイトをしている大学生はある程度忙しい
高校生の頃と比べて大学生の授業が楽になるのは既にお話ししましたが、すべての大学生が授業だけを受けているわけではありません。当然大学の授業以外に時間を割かなければならない学生も少なからず存在し、一概に「大学生は暇」と決めつけることは出来ませんね。
例えば殆どの大学生がやっているアルバイトだけを見ても、大学以外に必要になる時間は多いです。
大学生の中では1週間のうち3日間アルバイトのシフトに入っている人が多く、1回のアルバイトが5時間の場合は週で15時間働いている計算となります。
この15時間という数字はかなり多く、大学の授業に換算すると、およそ授業10コマ分の時間を取られることになります。
本来の授業数に+10個分の時間が必要になるのなら、大学生はあまり暇だと言うことが出来ないかもしれません。
「バイト+α」の大学生はかなり忙しい
先述したアルバイト以外にも、色々なことに挑戦している大学生は多く居ます。
サークルに所属したり、将来のために資格の勉強を行ったり、学生団体を立ち上げたり、ボランティアや海外留学などに積極的な学生も多く存在しています。
学生はそれらの活動を授業やアルバイトと並行して行わなければならず、そうした結果高校生のころよりも忙しくなる人も少なくありません。
アルバイト+サークルだけでもかなり忙しい印象です。
平日は授業とアルバイトで、休日はサークル活動なんて人も多く居ました。
年度ごとのスケジュール
ここからは僕が過ごした大学4年間のスケジュールを公開します。さすがに毎日分書いてしまうと読むのが大変だと思うので、学校に通っていない日は省略させてもらいます。
あくまで僕の場合ですが、1年生が最も忙しく、3年生が一番暇でした。個人的に忙しかった順で並べると「1年生→2年生→4年生→3年生」ですね。
基本的に僕は1~2年生で大学の単位を殆ど取れるようにスケジュールを組んでいたので、3~4年生では就活と卒論くらいしかやることがありませんでした。
そういった関係から上記の順番になりました。個人的には「就活を終えた4年生が一番暇なのかな」と考えていましたが、卒業論文の作成で四苦八苦しており、そこまで時間的な余裕はありませんでした。
1年生
9時 | おはようございます |
10時半 | 学校到着 & 2限受講 |
12時 | お昼ごはん |
13時~16時 | 3限 & 4限受講 |
16時半 | 帰宅開始 |
17時~22時 | アルバイト |
23時 | ゲームしたりYoutube見たりしてます |
24時 | おやすみなさい |
2年生
7時半 | おはようございます |
9時~12時 | 1限 & 2限受講 |
12時 | お昼ごはん |
13時~14時半 | 3限受講 |
15時 | 帰宅開始 |
17時~22時 | アルバイト |
23時 | 本を読んだり映画を見たりしてます |
24時 | おやすみなさい |
3年生
9時 | おはようございます |
10時半 | 学校到着 & 2限受講 |
12時 | お昼ごはん |
13時~14時半 | 3限受講 |
15時 | 帰宅開始 |
17時~22時 | アルバイト |
23時 | テレビや漫画を見てます |
24時 | おやすみなさい |
4年生
11時 | おはようございます |
13時~14時半 | 3限受講(ゼミ) |
15時 | 帰宅開始 |
16時~18時 | 卒論 |
19時 | 夕食 |
20時~22時 | 卒論 |
23時~25時 | ブログ書いたりしてます |
26時 | おやすみなさい |
大学のスケジュールを決める時に注意すること
それではここからは「大学のスケジュールを決める際にはどんなことに注意したらいいのか?」ということについて話していきます。
社会人に限らず、大学生でもスケジュールをきっちりと把握しておくことは重要ですよね。
特に大学生は自分で授業を選択する必要があるため、スケジュール管理の重要性は高いと言えます。
授業日程は周りの友達とも相談して決めると良いかもね(;・∀・)
一人で決めると単位の計算が間違ってたりするから、出来れば他の人に見てもらうのをおすすめします。
入学したら4年間の履修スケジュールを立てる
大学生にとって一番大切な事は「大学を卒業すること」であり、そのためには自分で単位取得のスケジュールを立てていかなければなりません。
これは殆どの大学生が通る道です。もし単位取得のシミュレーションを行っていない場合、4年生になって苦労する可能性が高いでしょう。
とはいえ、そこまで難しいものではないので安心してください。簡単に「1~4年生でそれぞれ何単位取る」という目標を立てるくらいで大丈夫です。
具体的な「何年生でどの授業を取るか」というのはその学年になってみないと分からないので、大まかな取得単位数の目安だけ考えていれば十分です。
例えば4年間で合計124単位取る必要があるのであれば、以下のように目標を決めておくと良いでしょう。
詳しくは「大学の『単位』ってなに?新大学生に向けて分かりやすく解説します!」という記事で紹介しているので、良ければそちもご覧ください。
学年 | 取得単位数 | 合計 |
1年生 | 42単位 | 42単位 |
2年生 | 42単位 | 84単位 |
3年生 | 32単位 | 116単位 |
4年生 | 8単位 | 124単位 |
できれば1~2年生のうちに単位を取っておくと楽
良く言われていることですが、1~2年生の間に単位を取っておくと後々楽になります。なぜなら、授業に集中できるのが1~2年生の間だけだからです。
3~4年生では、就活と卒論という2つの難題が待ち構えています。それぞれ多くの時間を費やして挑むことになり、時間という限りのあるリソースを授業に割くのは勿体ないと言えるでしょう。
もし4年生までに単位を取り切れなかった場合は、就活と卒論をやりながら学校に通う必要があります。
授業が1つ2つならそこまで痛手でもありませんが、取得するべき単位がまだまだ残っている場合は就活や卒論自体に影響が出始めます。
「授業が原因で就活や卒論に失敗した……」なんてことにならないように出来るだけ早めに単位を取っておくことをおすすめします。
忙しさ=履修した授業の数である
基本的に「忙しさ=履修した単位数」となる場合が多いです。例えば1年間で「20単位しか履修しない学生」と「40単位取得した学生」を比べた場合、後者の方が圧倒的に忙しくなります。
先ほどは「できれば1~2年生のうちに単位を取っておくと楽」と言いましたが、他にやりたいことがあるなら単位数を減らしてスケジュール調整をするのも良いでしょう。
個人的に一番多く見かけたのが、資格の勉強を理由で履修を減らす大学生ですね。3~4年から始まる就職活動に備えるため、1~2年生のうちから資格の勉強をしている学生は多く、まとまった時間を確保するために授業数を減らしている学生も多いようです。
ちなみに多くの大学には「一年間で履修できる単位の上限」が決まっているので、むやみに単位を取りまくっても意味がありません。上限ギリギリまで単位を取得することを「フル単位」などと呼び、このフル単位を超えた分は単位として認められません。
一般的には「48単位」がフル単位の場合が多く、これ以上の単位を取るのは無駄なので気を付けましょう。
まとめ:大学生の忙しさは人それぞれ
元も子もありませんが、結論としては「大学生の忙しさは人それぞれ」と言えます。大学生だからといって全員が暇なわけではありませんし、全員が忙しいわけでもありません。
ただ、忙しい大学生活を送っているかどうかの見極めは付けることが出来ます。
基本的に文系の大学生は暇な傾向が高く、「授業+アルバイト」の学生はほどほどに忙しく、「授業+アルバイト+α」の学生はかなり忙しいでしょう。
また、学年が進むにつれて暇になる大学生も多く居ます。1~2年生で多くの単位を取る代わりに、3~4年生では殆ど学校に行かなくて済む学生が大半です。
大学生活が暇になるか忙しくなるかは、まさしく自分次第と言えるでしょう。
暇な大学生活を送りたいのであれば、「文系の大学に通う」「サークルや課外活動をしない」「1~2年生の内に単位はある程度取り切る」などを徹底しておくと良いです。