大学院は何年で卒業できるの?院卒だと就職は有利になるのか

大学教授大学

一般的に大学生が大学に通う期間は4年間ですが、中には就職活動を行わず大学院に進学する人も居ます。さらに専門的な内容を学習するために進学したり、教授への道を開くために大学院へ通うことを決意する人は少なくありません。

今回は「大学院は何年で卒業できるのか?」ということを調べました。大学院への進学を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!

バニラ
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卒業時の年齢とかも書いておくからよければ見てね!内容を入力してください。

大学院とは?

大学を卒業する際の進路は、基本的に2つの選択肢に分かれます。1つは「公務員や一般企業に就職する」というもので、もう1つは「大学院に進学する」というものです。

大学で学んだ内容をさらに深く勉強したい人や、学位を取らないと就けない教授職になりたい学生などが大学院を目指します。大学よりも専門的な知識を学習する場なので、もちろん学生自身にも高い勉強意欲や学力が求められます。

 

ゆえに、大学院に進学する場合には学生に対して試験が課されるケースが多数です。

単純な筆記テストであったり、専攻する学問に対しての論文の提出であったり、大学教授との面接であったりします。このあたりは大学によっても変わりますが、一筋縄で進学できるほど簡単な試験ばかりではありません。

 

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なかには「英語で書いた論文を提出」とかもあるよ!

英語が出来ない人にとって地獄みたいな課題だね(-_-メ)

大学院の課程は2種類あり、それぞれ期間が違う

大学には主に「修士課程」「博士課程」の2種類があり、研究したい内容や希望する進学先によってどちらかを選択できます。修士課程は大学を卒業してから2年間通い、博士課程は修士課程を修了してから3年間(合計5年間)続いて通うこととなります。

 

修士課程と博士課程の違い

修士と博士の大きな違いは、「自立して研究活動を行えるかどうか」という所です。修士はこれまでの大学生活と同じく授業に出て単位を取るのがメインですが、博士は論文の作成が主な活動になります。

大学に所属して研究活動を行う大学教授になるには博士課程を修めることが必要なので、大学院生の間で研究活動を自立して行える力を身に付けるという訳ですね。

また、それぞれ学位を認定してもらうためには試験に合格しなければなりません一般的に「大学院生の間に行った研究内容の論文」が認定試験として課される場合が多数ですが、この試験に合格しないと修士・博士を名乗ることは出来ません。

 

下の図は修士課程と博士課程の概要をまとめたものです。

修士
期間:2年間

 大学院で修士課程(2年間)を修了した学生に対して与えられる称号です。認定には所属する大学において試験が実施され、専門分野に対する深い造詣を持ち、また高度な専門性が必要となる職業に就くことが可能な人材を指します。

 修士課程が修了した後は、引き続き3年間大学院に通って博士課程を修めるか、就職するかのどちらかが選択できます。

博士
期間:5年間

 修士課程(2年間)を修めた学生が引き続き博士課程(3年間)を修了して与えられる称号です。修士課程と同じく認定には試験が存在し、専攻分野に対して自立して研究活動を行うことが出来る人材を指します。

 博士課程が修了した後は、大学教授になるかそれ以外の職業に就くかの2択を選びます。

 

修士課程であれば最短2年間で卒業することが出来ますが、博士課程の場合は卒業までに5年間もかかってしまいます。

もし4年制大学の卒業後に博士課程へ進むのなら、大学+博士課程で合計9年間も大学に通う必要があるので、大学院に進むかどうかは慎重に考えなければなりません。

 

大学院を卒業する年齢

では、大学院を卒業する年齢はいくつなのでしょうか? 卒業時の年齢はこれからのライフプランにも関わることなので、しっかりと把握しておきたいですよね。

留年をしない場合で考えると、大学卒業時が22歳なので、修士課程卒業(2年間)は24歳、博士課程卒業(5年間)は27歳です。最短でも大学院を卒業する場合は24歳となり、博士を修了するとなるとアラサーと呼ばれる年齢まで踏み込んでしまいます。

 

大学院を卒業する時の年齢

・22歳:大学卒業
・24歳:修士課程卒業
・27歳:博士課程卒業

 

また、上記の年齢は4年制の大学での計算となります。医学部や薬学部などの6年生の大学では+2歳として計算を行う必要があります。

 

バニラ
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6年制大学の場合は修士課程卒業が26歳、博士課程卒業が29歳となります!

大学院に行けば就活に有利なのか?

大学院への進学を検討している方にとって、大きな関心ごとが「就活に有利なのか?」ということでしょう。

単純に学問目的で大学院へ進学する人ならば気にしていないでしょうが、先述した通り卒業時の年齢は修士課程で24歳、博士課程で27歳となるので、就職活動に有利になるのでなければ進学を躊躇ってしまいます。

 

大学卒および大学院卒の就職率

以下のグラフが文部科学省「学校基本調査」から作成した、令和元年殿大学卒および大学院卒別の就職率のデータです。

両者ともおよそ正規社員として就職した人が6割で非正規雇用と未就職者はそれぞれ2割ずつという結果になりました。

この数値を見ると大学卒でも大学院卒でも就職率はたいして変わっていないことが分かります。

ただ、一般的に大学卒よりも大学院卒のほうが条件面で優遇されていることが多い(特に初任給については大学卒と大学院卒で分かれていることも多いです)ので、待遇の面では大学院卒のほうが良い求人が多いかもしれません。

これから大学院に行こうと考えている方はこのデータを基に”大学院に行くメリットはあるのか”ということを判断してもいいかもしれませんね。

 

大学院の就活では理系は有利だけど、文系はそうでもない

また、大学院の中でも学科によって就活の有利・不利があるのは有名な話です。

結論から言うと、文系は不利で理系は有利です。もちろん専攻分野はさまざまなので一概に言うことは出来ませんが、院卒の求人で多いのは理系の研究職です。

文系の中でも法律関係の専攻を行った学生は専門的な知識を活かせる職業が多いので比較的有利ですが、文化学などを専攻した学生の就職先は少ないため就活が不利となっています。

対して理系の研究職であれば「応募条件:修士課程」としている技術職・開発職の求人もあるので、文系の大学院生に比べると就職はしやすい現状にあります。

とはいえ理系の大学院生の中には”論文の作成や研究で忙しい”という人もいるので、それらの片手間で就職活動をすることは大変かもしれません。

大学院は”研究をするため”に行く場所なので、もし大学院に行きたい理系の方は論文や研究作成の合間に就職活動をするという覚悟をしておく必要があるでしょう。

 

博士課程の大学院生なら教授への道も

また、博士課程の院生であれば卒業後に大学教授になる道も開けています。

この場合も通常の就職活動と同じく志望先の大学の試験・面接を受ける必要がありますが、普通の就職活動と違って有利になるケースも存在します。

それは、所属している大学の採用試験を受ける場合です。現在所属している教員と親しくなっておけば口利きをしてもらえる場合もあるので、外部の学生と比較すると大学教員に可能性も高くなります。

もちろん所属している大学がちょうど採用活動を行っているわけではありませんが、就職後も大学に残って研究を続けたい場合は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

結論:修士課程は2年間、博士課程は5年間

結論として、修士課程で終わる場合は2年間大学院に通い、博士課程まで終える場合は5年間大学院に通うことになります。

それぞれの卒業時の年齢は、「修士課程:24」「博士課程:27歳」です。この数字は4年制の大学での計算となるので、医学部や薬学部などの6年生大学は+2年を加えて再度計算する必要があります。

 

思っていたよりも卒業時の年齢は高いものでしたか?

卒業後の就職なども考えたら気後れしてしまう数字ですが、大学院で研究したい学問がある人は挑戦してみるのもいいかもしれません。

博士課程まで修了すれば大学教授への道も開けてくるので、仕事をしながら研究を行える仕事に就く道も開けることでしょう。

 

バニラ
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研究が好きな人にとっては大学教授は魅力的な仕事だから、博士まで進めるのもいいかもね!

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