社会人になると仕事に追われて”勉強する時間”というのが取りにくくなってしまいがちです。
業務が忙しく家に帰って寝るだけの生活になってしまったり、仕事に疲れて勉強をする意欲がなくなってしまったりと、社会人になってから勉強をするのは非常に大変なことです。
この記事ではそんな”忙しくて勉強が出来ない”という社会人の方のために「忙しい社会人になっても出来る効率的な勉強メソッド4選」を解説していきます。
資格や昇進試験のために勉強が必要な社会人の方はぜひ参考にしてみてください。
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はじめに:社会人になると勉強が辛くなる理由は2つある
具体的な勉強方法についてお話する前に、まずは「なぜ社会人になると勉強することが難しくなるのか」ということについて確認していきます。
社会人になると勉強が辛くなる理由としては「①勉強をする”時間”が足りない」「②勉強をする”意欲”が足りない」の2点があり、それぞれによって取れる対策が変わってきます。
ご自身が勉強できない理由がどちらなのかを把握して、それに合った適切な対処方法を探すことが重要です。
理由① 仕事や家事、育児で勉強する”時間”が足りない
”学校に行って勉強すること”が日々の生活だった学生生活とは違い、社会人になると”勉強できる時間”というのがかなり限られてきます。
平日なら定時で仕事が終わったとしても帰宅するのが18時以降となる人も多いでしょうし、そうなると自ずと勉強できる時間と言うのは少なくなってしまうと思います。
人によっては残業や休日出勤などで更に勉強時間が減ってしまうケースも多く、学生時代に比べれば勉強のハードルは確実に上がっています。
また、私生活でも結婚されている方は家事や子育てに時間を取られてしまい、思うように勉強の時間が取れないこともあります。
そうした状況で資格や昇進試験などの勉強をするには”家族の協力”が不可欠になりますが、なかなか家族に「勉強してる」と言うのは恥ずかしい部分があるのではないでしょうか。
このように時間が足りないことが原因で勉強が出来ない方は、下記の「勉強する”時間”を増やす改善方法」を用いて勉強方法を改善していくと良いでしょう。
理由② 仕事で疲れて勉強する”意欲”が湧かない
社会人の方には日々の業務が非常に忙しく、勉強が出来るほど精神的な余裕のない方も多く居ると思います。
社会人が日々こなしている仕事には往々に”責任”という存在がつきまとうので、学生の頃と比べて精神的に疲れてしまう人も少なくないでしょう。
実際に「普段は仕事で忙しいから家くらいはゆっくりしたい」と思って試験日まで全然勉強できなかったという話もよく聞きます。
このように意欲面が理由で勉強が出来ない方は、下記の「勉強する”意欲を増やす改善方法」を参考に今後の勉強方法を変更すると良いでしょう。
勉強する”時間”を増やす改善方法
スケジュール管理を行い”何時から何時までは勉強する”と決める
時間の都合で「勉強できない」という社会人の方は”20時から22時までは勉強時間とする”という風に日々の勉強時間をしっかり決めることが大切です。
このスケジュール管理が出来るようになると「テレビを見ながらだらだらする」「スマホでネットサーフィンをする」などの”自分でも気づいていない無駄な時間”を削減することが出来ます。
ただ1点この勉強方法で気を付けなければならないのが”時間だけで勉強の成果を測らない”ことです。
時間だけで勉強の成果を測ると、例えば”スマホを触りながらした2時間の勉強”と”集中して取り組んだ2時間の勉強”が同列に扱われてしまいます。
特に”資格に合格するために必要な勉強時間”から”日々の勉強時間”を計算して学習を進める人は、後者の”集中して取り組む”ことを前提として勉強プランを立てる場合が多いので注意しましょう。
例を出すと「この資格は100時間くらい勉強すれば受かるって聞いてたけど、テレビを見ながら100時間勉強したせいで半分くらいしか勉強が進まなかった……」という感じです。
上記の例では勉強時間のみで勉強の成果を測っているため失敗しています。
勉強の成果を測るときは時間以外にページ数や模擬試験の点数などを参考にしてみてください。
通勤中や空き時間でスマートフォンを使って勉強をする
特に最近はスマートフォンを使って勉強できる方法も増えてきています。
例えば資格の勉強なら”Google PlayやApp Storeから資格対策アプリを入手する”方法や”テキストや問題集を電子書籍で購入する”、”通信講座に加入する”などの方法があります。
この”スマホを使う勉強方法”は特に「ついつい勉強中にスマホを見てしまう」という方におすすめの勉強方法です。
スマホを使って勉強していれば勉強中にSNSやネットサーフィン等をすることもなくなりますし、忙しい社会人の方でも通勤中などのすきま時間を使って勉強できるようになります。
勉強する”意欲”を増やす改善方法
カフェや図書館などの”人の目に付くところ”で勉強する
”勉強する意欲が湧かない””勉強が長続きしない”という人は「自宅などのリラックスできる空間で勉強しようとしていること」が原因であるケースが多いです。
自宅などの心身が落ち着く場所で勉強をしようと思うと、どうしてもベッドに横になってしまったりスマホに手を伸ばしてしまいがちです。
そのような自宅で勉強が難しい方は「カフェや図書館などの他人の目がある場所」で勉強することをおすすめします。
他人の目があるカフェや図書館で勉強することで「サボっている姿を人に見られる」ことを躊躇するため勉強を中断することが少なくなります。
実際にカフェや図書館で参考書を開いている方も多く見かけます。
自宅に比べてかなり集中できる環境なので、集中力が長続きしない方は一度試してみると良いかもしれません。
家族や職場の人に「資格の勉強をしています」と宣言する
あらかじめ家族や職場の人に「資格の勉強をしています」と言うことで”背水の陣”を敷いてしまうのもおススメです。
特にこの方法は”絶対に合格したい”という方に効果的な方法で、職場の人に資格を受けることを宣言すると「落ちたら恥ずかしいから絶対に受かりたい」と思って勉強に対する意欲が向上します。
また、職場の人にカミングアウトすることで業務外の飲み会や遊びなどの誘いを減らす効果もあります。
公に勉強していることを宣言すると「あの人は今資格の勉強してるから飲み会の誘いは止めておこうか……」となり、勉強できる時間を増やすことが可能です。
もしそれでも飲み会や遊びに誘われた場合は「資格の試験日が近くなってきたので……」と返せば問題ありません。
いくらプライベートの交流を重視する人でも資格勉強をしている人に対して「いいから飲み会に来い」とは言えないでしょう。
最後に:”社会人になっても勉強が出来る人”と”勉強が出来ない人”が居る
世間一般的には「社会人になると勉強するのが難しくなる」と言われていますが、それでも社会人になってから勉強を頑張った方は多く居ます。
この”社会人になっても勉強が出来る人”と”社会人になると勉強が出来なくなる人”の一番大きな違いは「どのように勉強に取り組むのか」という点を意識しているかどうかです。
社会人になっても勉強が出来る方は今回紹介した内容のように「家では勉強できないからカフェで勉強する」「毎日20時~22時までは必ず勉強する」という風に自分なりの勉強方法を持っています。
大切なのは”自分が勉強できない理由は何か”ということを知り、それを改善できる方法で勉強を行うことです。
自宅での勉強が集中できないなら外で勉強する、勉強する時間がないなら毎日のスケジュールを見直してみる、などの改善方法を試してみると良いでしょう。