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社会人になって勉強を辞めてしまった方へ
おそらくこの記事を読んでいる方は「社会人だけど、面倒くさい勉強をする必要はあるの?」や「社会人だけどどんな勉強をすればいいのか分からない」という方が多いと思います。
社会人になると日々の仕事で忙しく、なかなか積極的に勉強をしようと思う方は多くないでしょう。ただ、出世や昇給などで能力主義な面が顕著に出ている社会人だからこそ、学生時代より多くの勉強を行うことに意味が出てきます。
この記事では「社会人が勉強をする理由と、社会人におすすめな勉強方法」についてお伝えしていきます。社会人としてどんな勉強をするべきか、どうやったら勉強を継続することができるのか悩んでいるかたは、ぜひ参考にしてみてください。
社会人こそ勉強を続けなければならない理由
理由①年収UP & 昇進を狙うため
社会人になっても勉強を続けることで、年収の増加や昇進に繋がることがあります。分かりやすい例では、資格取得に成功すれば”資格手当”が付くこともありますし、会社によっては資格取得そのものが昇進の要件になっているところも少なくありません。
経営者目線でも「入社してから勉強を一切していない社員」と「入社後自ら勉強をする社員」では、後者の方がより会社への貢献意欲が高いように感じるでしょう。
理由②仕事のスキルアップができる
積極的に勉強を行うことで、就いている仕事のスキルアップを狙うことができます。たとえばビジネス書を読むことで仕事を効率的に進められるようになったり、より高い成果を出すことができるようになったりと、仕事自体に高いパフォーマンスを発揮することが可能になるでしょう。
また、今働いている職種以外の知識を勉強することで、他の業務への異動・転職も出来るようになります。代表的なものだと、経理業界に必須スキルと呼ばれる”簿記”があるでしょう。転職業界でも「応募要項:簿記二級」程度を指定している会社も多く、こうした勉強を事前にしておけば他業種への転出も有利になることでしょう。
理由③上の役職の人に気に入られるため
社会人の中でも、役職が高い人ほど日々勉強をする習慣がついていることが多いです。特に部長職や経営者クラスになると毎日新聞やニュースで時事問題を見ていたり、月に何冊以上のビジネス書を読んでいたりと、常に勉強を怠らない人が殆どです。
日々勉強を続けることができれば、そうした上の役職の人にも気に入られやすくなります。たとえばあなたが毎日新聞で時事問題を勉強していれば、役職が高い人と経済動向や世界情勢について語り合うことができるようになりますし、その結果上司から「こいつは毎日勉強していて見込みがあるな」と思われることもあるでしょう。
社会人は何を勉強すればいいの?
方法①資格取得
学生、社会人を問わず勉強としては鉄板なのが「資格取得」でしょう。資格取得の良いところは「自分の勉強の成果が”合格”という形でハッキリと分かること」です。
試験の結果がハッキリと分かることで客観的に資格勉強を頑張ったということが分かりやすくなりますし、難関資格に合格すれば社内の評価が上がったり、自分の能力に自身が付きやすくなったりもします。
特に資格取得は現在勤めている会社以外にも、転職業界でも大きく評価されます。
たとえば現在の会社でのキャリアアップが見込めなかったり、より良い条件を求めて転職をする場合は、資格を取得しておけば頼りになる味方になってくれるでしょう。
方法②新聞を読む
日々世界で起こっていることを新聞を通じて勉強することは、社会人として大成するためには必要なことです。例えば新聞の中の経済欄を読んで今後の市場の見通しを考えたり、時事問題を読んで雑談の中に取り入れてみたり、新聞から勉強できることは沢山あります。
新聞にも色々な種類があって「どれを読めばいいの……?」と悩む方も多いとは思います。新聞の選び方のおすすめとしては、金融や経済のことが知りたいなら日経新聞、時事問題を見たいなら全国紙や地方紙を購読すると良いでしょう。
方法③ビジネス書籍を読む
仕事の知識や考え方について記されたビジネス書を読むことで、ビジネスパーソンとしての能力向上を行うことができます。
ビジネス書には様々なジャンルの書籍が揃っており、仕事を進める上でのマナーやノウハウ、モチベーションアップの方法など多岐にわたって貴重な情報が詰まっています。
また、多くのビジネス書はビジネスパーソンとして大成した先達が記したもので、偉大な先人が数十年かけて培った経験を僅か数時間で身に付けることができるというメリットもあります。
忙しい社会人はどこで勉強時間をとればいいの?
しかし、いくら「社会人になっても勉強はするべき」と言われても、仕事で忙しい社会人が日常的に勉強を続けるのは容易ではありません。
最近は働き方改革によって残業が減っている会社も多いですが、人手不足で毎日のように残業が発生しているような職場もあるのが現実です。
ここからは「忙しい社会人でも勉強時間を確保する方法」について書いていきます。
仕事が忙しくて勉強時間が確保できないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
方法①電車やバスなど通勤時間で勉強をする
勉強時間の確保としては、最もオーソドックスな方法なのが「通勤時間で勉強を行う」と言うことでしょう。自宅から職場までが遠く毎日電車やバスなどで職場に通っている方は、通勤時間を使って勉強をしてみると良いでしょう。
この通勤時間での勉強と言うのは意外に侮ることができず、たとえば毎日片道30分で電車通勤をしていた場合、通勤時間を勉強にあてることで毎日1時間ほどの勉強時間を確保することが可能です。
方法②会社の昼休みを使う
勉強時間を確保したいのであれば、仕事の合間の休憩時間を勉強に充てるのも良い選択肢でしょう。
労働基準法では「労働時間が8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければならない」とされており、8時間労働が殆どの社会人なら最低でも1時間は休憩時間がある方が多いです。
昼食や午後の仕事の準備等を差し引いても、休憩時間の1時間のうち30分は勉強に充てられると思います。
方法③家事のすきま時間を活用する
一人暮らしをしている社会人の方だと、日々家事をこなしている間にすきま時間が出来ることがあるでしょう。
例えば洗濯機を回している間は一時間近く待機時間が出来ますし、夕食ためにお米を炊いている時も一時間近く空き時間が出来てしまいます。
もしその間に他にすることが無ければ”家事の待ち時間は勉強に充てる”と決めて勉強に励むと良いかもしれません。単純に勉強時間が確保できる以外にも「洗濯が終わるまでは勉強をしよう」などとモチベーションの管理にも使うことが可能です。
勉強のモチベーションを保つための方法
社会人の方に限ったことではありませんが、いざ勉強をしようと思って机に向かっていても、時間が経つにつれて勉強のモチベーションが下がってしまうことがあると思います。
始めは「頑張って勉強するぞ!」と意気込んで勉強を始めたのに、数十分経った頃には勉強意欲がなくなってしまっていることもありますよね。
ここからは勉強のモチベーションを保つ方法をレクチャーしていきます。簡単にできる方法ばかりなので、勉強が長続きしないという方におすすめの方法です。
方法①カフェや図書館で勉強をする
自宅にいるとついつい怠けてしまって勉強ができないという方は、カフェや図書館などにいって勉強することをおすすめします。
人の目があることで「勉強を怠けていられない……!」と奮起することができますし、何よりゲームや漫画などが置いてある自宅に比べて誘惑が少ないです。
お店で勉強することについて「他の人も利用するカフェや図書館で勉強するのって恥ずかしくないのかな?」と心配になる方もいるとは思いますが、実は意外とカフェなどで勉強している社会人の方は多いです。
平日の夕方などにカフェに行ってみると席に座ってテキストを開いている方もちらほら見かけることもあるので、心配せずカフェや図書館で勉強をしてみてはいかがでしょうか。
また、家族と同居している方はリビングや居間で勉強するのも良いでしょう。
方法②周囲の人に”勉強してます”と公言する
職場や友人、家族に勉強をしていると公言して背水の陣を敷くことも一つの手段です。他人に勉強してると宣言した以上怠けることは難しくなり、より日々の勉強に身が入ることでしょう。
また、勉強していることを公言すれば、面倒な飲み会などの行事を断る理由にもなります。もし行きたくないイベントがあったとして「今は勉強に集中したいのですいません……」と言ってしまえば、誘う側も無理にとは言うことができないでしょう。
方法③壁に「毎日〇時間勉強!」とプリントした紙を貼る
古典的ではありますが、非常に効果が高いモチベーションアップ術です。
特に長期間勉強を続けなければならない時に効果的でしょう。日々の勉強に疲れて勉強意欲がさがってしまった時に張り紙を見返すことで、勉強のモチベーションを持続させることが可能です。
準備方法もMicrosoft Wordなどに適当に文章を書いて印刷するだけでいいので、他の方法に比べて簡単にできる点もポイントです。
方法④スマートフォンを使って勉強する
「スマホを使って勉強することが、なんで勉強のモチベーションアップにつながるの?」と思う方も多いでしょうが、実はスマホを使って勉強することが勉強時間の確保に繋がるケースは多いです。
比較的若い方なら経験があると思いますが、「勉強をしている時にスマホのことが頭から離れなくて集中できない……」という体験が一度はあるのではないでしょうか?
実際に、現代人のスマホの利用時間は年々増加傾向にあると言われており、それだけスマホへの依存度が強まっていることを示しています。
スマホやタブレット等の消費動向を調査しているMMD研究所が行ったアンケートによると、例えば20代の男性で一日に3時間以上スマホを使用している人は全体の60%弱で、20代の女性の場合は70%弱というデータも出ています。
仕事がある平日で3時間以上スマホを使うのは明らかに多いですし、そのようなスマホを使っていないと落ち着かない人にとっては、紙のテキストや問題集で勉強するよりもスマホを活用して勉強した方が上手くいくことが多いと言えるでしょう。
まとめ:社会人こそ勉強を続けた方が良い
今回は社会人の勉強についてまとめました。
社会人になると日々の仕事の忙しさで勉強をしなくなる人も多いですが、社会人としてよりよいキャリアを形成するためには勉強が不可欠です。
例えば資格試験で今後の仕事の役に立つ資格を取れば社内での昇進が早くなるでしょうし、ビジネス書を読んでビジネスパーソンとしての知識・能力を研鑽すればスキルアップにも繋がります。
勉強を頑張ればそれだけ周りの人との差をつけることも可能です。入社してすぐに勉強をするのは難しいかもしれませんが、仕事に慣れてきてある程度気持ちに余裕が出来てきたら将来のために勉強を始めてみてはいかがでしょうか?