こんにちはバニラアイスです。
今回は外務員試験の5択問題対策【投資信託及び投資法人に関する業務】です。
この範囲では計算が多かった前回の債券業務とは一転して、ほぼすべてが暗記問題となっています。
暗記問題が得意な人は、あまり時間を掛けずに計算問題の勉強を進めましょう。
見出し
投資信託及び投資法人に関する業務の出題範囲について(例題:6問 出題:2問)
〇×問題:14点 5択問題:20点
この範囲での5択問題の出題範囲は以下の通りです。
②証券投資信託における投資信託委託会社の業務
③証券投資信託における販売会社の業務
④証券投資信託の運用手法
⑤証券投資信託の交付運用報告書の記載事項
⑥公社債投資信託のMMF、MRFについてについて
これらは全て暗記問題です。
暗記が苦手な方には厳しい内容になるかもしれませんが、貴重な得点源なので頑張って覚えましょう。
オープンエンド、クローズドエンド型について
問題①
次の文中の( )に当てはまる語句を正しく覚えているものを1~5より1つ選びなさい。
・( イ )型は、発行者が発行証券を買い戻すことができるファンドであり、基金の減少が絶えず行われるものである。
・( ロ )型は、解約又は買戻しとこれによる基金の減少が原則として行われないものをいう。
・( ハ )型は( ニ )型に比べると資金の供給量が安定している。
1 イ オープンエンド ロ クローズドエンド ハ オープンエンド ニ クローズドエンド
2 イ オープンエンド ロ クローズドエンド ハ クローズドエンド ニ オープンエンド
3 イ オープンエンド ロ クローズドエンド ハ クローズドエンド ニ クローズドエンド
4 イ クローズドエンド ロ オープンエンド ハ クローズドエンド ニ オープンエンド
5 イ クローズドエンド ロ オープンエンド ハ オープンエンド ニ クローズドエンド
解説
正解:2
*****考え方*****
オープンエンド型とクローズドエンド型の違いについて問われる問題です。
オープンエンド型・・・投資家が解約できるファンドであり、それによって常に基金の減少が行われるため安定していない。
クローズドエンド型・・・原則として解約が行われず、それによって基金の量が安定している。
この問題では①解約できるかできないか、②資金の供給量が安定しているかしてないか、の2つを問われる場合が多くなっています。
解約できる=基金の量が増減する=安定していないと覚えるのがいいでしょう。
証券投資信託における投資信託委託会社の業務
問題②
証券投資信託において、投資信託委託会社の業務として間違ったものを1つ選びなさい。
1 投資信託財産の管理
2 目論見書・運用報告書の作成・交付
3 投資信託約款の作成・届け出
4 基準価格の計算
5 運用指図
解説
正解:1
投資信託財産の管理は受託会社の業務です。
*****考え方*****
証券投資信託は①委託会社、②受託会社、③販売会社の3者で構成されています。
①投資信託約款の締結、投資信託約款の届出・変更
②投資信託財産の運用の指図
③投資信託に組み入れた有価証券の議決権などの行使指図
④ファンドの基準価格の計算、公表
⑤目論見書、運用報告書などの作成
⑥投資信託契約の解約
①投資信託財産の管理
②投資信託財産の名義人
③議決権の行使
①投資信託の募集の取扱い及び売買
②分配金、償還金の支払いの取扱い
③受益者からの解約請求の取次ぎ
④目論見書、運用報告書の顧客への交付など
(委託会社が作成して、販売会社が顧客へ交付する)
それぞれの業務内容としては上記のようなものがありますが、数も多く覚えきるまで時間がかかるでしょう。
試験では文言がそっくりそのまま出る場合が多いので、キーワードを覚えて点数を取るのもアリです。
*****手っ取り早く覚えるためのポイント*****
「管理・名義人」というワードが出てきた場合は受託会社の業務です。
「顧客」「取次ぎ」「取扱い」などの言葉が出てきた場合は、ほとんど販売会社の業務内容です。
それ以外は1番量が多い委託会社の業務内容です。
**************************
証券投資信託における販売会社の業務
問題③
証券都市信託における販売会社の業務として正しいものを2つ選びなさい。
1 目論見書、運用報告書の顧客への交付など
2 分配金、償還金の支払いの取り扱い
3 投資信託契約の締結、投資信託約款の届出・変更
4 目論見書、運用報告書の作成・交付
5 投資信託財産の名義人
解説
正解:1、2
3 委託会社の業務です。
4 委託会社の業務です。
5 受託会社の業務です。
3、4、5では「顧客」「取次ぎ」「取扱い」などの文言が登場しないため、販売会社の業務であることが分かります。
証券投資信託の運用手法
問題④
次の文中の( )に当てはまる語句を下の語群から選びなさい。
証券投資信託の運用手段のアクティブ運用には、マクロ経済の調査・分析結果に基づいてポートフォリオを作成する手法である( イ )と、個別企業に対する調査・分析結果に対する調査・分析結果に基づき個別銘柄の積み重ねでポートフォリオを作成する( ロ )がある。
また、株式のアクティブ運用には企業の成長性を重視する( ハ )と、株価が割安と判断される株式を選択する( ニ )がある。
語群
① インデックス運用 ②アクティブ運用
③ トップダウン・アプローチ ④ ボトムアップ・アプローチ
⑤ グロース株運用 ⑥ バリュー株運用
1 イ④、ロ③、ハ①、ニ②
2 イ④、ロ③、ハ②、ニ①
3 イ④、ロ③、ハ⑤、ニ⑥
4 イ③、ロ④、ハ⑥、ニ⑤
5 イ③、ロ④、ハ⑤、ニ⑥
解説
正解:5
*****考え方*****
文脈を見て答えを推測しましょう。
「マクロ経済に基づいて」→「上から下に」→「トップダウン」
「個別企業に基づいて」→「下から上に」→「ボトムアップ」
「企業の成長性を重視する」→「グロース(growth)」
「株価が割安と判断される」→「バリュー(value)」
証券投資信託の交付運用報告書の記載事項
問題⑤
証券投資信託の交付運用報告書の記載事項について正しいものの選択肢を選びなさい。
イ 投資信託財産の運用方針
ロ 運用状況の推移
ハ 投資信託財産の計算期間中の資産の運用の経過
ニ 株式のうち主要なものにつき、銘柄ごとに当期末現在における時価総額の投資信託財産の純資産額に対する比率
1 イのみ
2 ニのみ
3 イ、ハ、ニ
4 イ、ロ、ハ
5 イ、ロ、ハ、ニ全て
解説
正解:5
「イ、ロ、ハ、ニのうち正しいものの選択肢を選びなさい」という問題では、すべてを選んでいる5番の正解率が非常に高いので、迷ったときは5番を選びましょう。
*****考え方*****
交付運用報告書の主な記載事項は以下の通りです。
①投資信託財産の運用方針
②運用状況の推移
③投資信託財産の計算期間中の資産の運用の経過
④株式のうち主要なものにつき、銘柄ごとに当期末現在における時価総額の投資信託財産の純資産額に対する比率
⑤公社債のうち主要なものにつき、銘柄ごとに当期末現在における時価総額の投資信託財産の純資産額に対する比率
公社債投資信託のMMF、MRFについてについて
問題⑥
MMFに関する記述として正しいものの選択肢を2つ選びなさい。
1 募集単位は1口(1口100円)単位である。
2 解約においては手数料が存在する。
3 解約においては、買付日から30日未満のものは1万口につき10円の信託財産留保額が控除される。
4 換金における代金の支払いは4営業日後である。
5 キャッシングの制度がある。
解説
正解:3、5
1 MMF、MRFともに募集単位は1口(1口1円)です。
2 MMF、MRFともに解約での手数料はありません。
4 MMFは翌営業日、MRFは正午以前は当日、正午以降は明日になります。
*****考え方*****
①募集単位は1口(1口1円)である。
②毎日決算を行い、月末に分配金を再投資する。
③解約の手数料はなし
④キャッシング制度あり
MMFで買付日から30日未満に解約を行った場合は、1万口につき10円の信託財産留保額を控除。MRFは特になし。
MMFは何時に申し込んでも翌営業日、MRFは午前中に申し込んだのなら当日に受け取れる。
まとめ
今回もお疲れさまです。
この範囲では計算問題は出ませんが、代わりに暗記問題が多くなっています。
時間さえかければ得点は容易いですが、試験までの残り時間と相談して、無理そうならば捨てる選択肢も必要になります。
次回は付随業務についてです。またしても暗記科目の問題となりますが、範囲も限定されていて点数も稼ぎやすいので頑張りましょう!
*****次回*****