証券外務員5択問題対策【協会定款・諸規則編】

証券外務員 5択問題資格

前回に引き続き、証券外務員試験の5択問題解説をするよ!

試験の概要や勉強方法が分かっていない人は下の記事を見てね!

☆証券外務員の概要☆

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☆証券外務員の勉強方法☆

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協会定款・諸規則(例問:3問・出題数3問)

〇×問題:16点 5択問題:30点

協会定款・諸規則についての出題範囲は以下の通りです。

①広告等の表示および景品類の提供に関する規則
②顧客カード
③内部者取引カード

ここでいう協会とは日本証券業協会のことで、協会員とは証券業者や銀行のことを指します。

「協会」定款・諸規則なので、日本証券業協会の定款と諸規則というわけですね。

「定款」について

協会定款では、「①日本証券業協会の協会員の種類」「②協会の目的」という二種類を勉強します。

「①協会員の種類について」は試験で出る可能性は極めて低いですが、「②協会の目的」については頻出の部分なので覚えておきましょう。

協会の目的は以下の通りです。

・協会員の行う有価証券の売買その他の取引を公正かつ円滑にし、金融商品取引業者の健全な発展を図り、もって投資者の保護に資すること。

その中でも、特に後半の「投資者の保護」という部分が内容を変えられて試験に出ます。

「自社の利益のために資すること」「投資者の利益に資すること」などが誤った記述として頻出でしょうか。

「諸規則」について

日本証券業協会の諸規則については自主規制規則、②統一監修規則、③紛争処理規則の3種類があります。

ただテストでは①自主規制規則が非常に出題される可能性が高いので、ここだけ勉強しておけば十分です。

自主規制規則・・・協会員の有価証券などの売買に関する公正な慣習を促進して不当な利得行為を防止し、取引の信義則を助長するために定める規則

自主規制規則と聞くと難しそうな感じがしますが、つまるところ「自分たちで不正をしないように努力しよう」ということです。

この自主規制規則は試験の中でも特に重要で、外務員の正しい在り方として問われることが多くなっています。

これから学ぶことも自主規制規則の一種です。

具体的に登場するのは、「広告等の表示および景品類の提供に関する規則」「顧客カード」「内部者登録カード」の3点です。

広告等の表示および景品類の提供に関する規則

よくネットサーフィンをしていたら、投資信託等の広告を見かけることがありますよね。文字だけが表示されるシンプルな広告もあれば、デザイナーが手掛けた素敵な広告もあります。今回はそんな”広告”についてのお話です。

広告を出している会社によってデザインは様々ですが、実は「証券会社が広告を出すときにやっちゃいけないこと」が法律で決められているんです。例えば「年利率の数字を見えにくいように小さく書く」などが該当し、もし発覚した場合には証券会社に罰則が与えられます。

問題①

「広告等の表示および景品類の提供に関する規則」において、協会員が行ってはならないものは次のうちどれか。

 

イ 取引の信義則に反するもの
ロ 恣意的または過度に主観的な表示があるもの
ハ 金融商品取引法その他の法令等に違反する表示のあるもの

1 正しいのはイのみである。
2 正しいのはロのみである。
3 正しいのはイ、ハである。
4 正しいのはロ、ハである。
5 正しいのはイ、ロ、ハである。

 

解説

正解:

 

広告における禁止行為

①取引の信義則に反するもの

②恣意的または過度に主観的な表示のあるもの

③金融商品取引法その他の法令等に違反する表示のあるもの

④協会員としての品位を損なうもの

脱法行為を示唆する表示のあるもの

⑥投資者の投資判断を誤らせる表示のあるもの

⑦協会員間の公正な競争を妨げるもの

⑧判断、根拠等が入る場合において、その根拠を明示しないもの

 

と、かなり多くの禁止行為がありますが、まじめに覚える必要はありません。

赤色の文字を見ていただければ分かりますが、この禁止行為は一般常識から見ても明らかにクロです。

選択肢を見て、「いやこれはやっちゃだめだろう」ということが分かるようになっています。

無理に覚えようとせずに、一般常識から推測するような形で判別しましょう。

 

ちなみにこういった「イ、ロ、ハのうち該当するものを全て選べ」系統の問題は、なぜか全部を選んでいる5の選択肢の正答率が高いです。

禁止されている行為というのは、当然何か1つでも行ってしまったらアウトなので、すべてを網羅しておかなければならないということでしょうか。

困ったときは5番の回答を選ぶようにすれば正解できる可能性が上がります。

本当はこんなこと教えちゃダメなんだけどね(笑)

顧客カードと内部者登録カード

協会員は顧客管理・顧客調査を適正に行うために、顧客カード内部者登録カードなどと呼ばれる「顧客の情報」をまとめる必要があります。

要するにレンタルビデオ屋とかの会員登録と似たような感じですね。ただ違っているのが、個人情報の取り扱いが非常に厳重なことくらいです。

この論点では、「どの情報をどのカードに記載するか?」という問題が出ます。

問題②

「顧客カード」に記載すべき内容に該当しないものを選びなさい。

 

1 生年月日
2 職業
3 会社名、役職名及び所属部署
4 顧客となった動機
5 資産の状況

 

解説

正解:

※解説は下でまとめて行います。

 

問題③

「内部者登録カード」に記載すべき内容に該当するものを選びなさい。

1 投資経験の有無
2 取引の種類
3 職業
4 投資目的
5 氏名

 

解説

正解:

 

顧客カードの内容

・氏名
・住所または所在地
・生年月日
・投資目的
・取引の種類
・投資経験の有無
・資産状況
・職業
・顧客となった動機、など
 

内部者登録カードの内容

・氏名
・住所または所在地
・生年月日
・会社名、役職名及び所属部署、など

 

この2つについては試験で出る可能性が高いので覚えておく必要がありますが、数も多く覚えきるのは難しいですよね。

 

顧客カードについては覚える量も多く語呂合わせも難しいので、いっそのこと記載しないものを覚えるようにするといいです。

具体的に、試験では本籍地・家族構成・学歴などが引っ掛けの選択肢として多くあるので、ここだけ覚えておきましょう。

 

内部者カードについては数も少なく覚えやすいので、語呂を作って覚えるのが良いと思います。

僕は「四十の正解(しじゅうのせいかい)」と覚えていました。氏名、住所、生年月日、会社名の4つの頭文字をとって「しじゅうのせいかい」という感じです。

顧客カードは暗記する項目が多くて覚えきれないから偽の選択肢を覚えて、内部者カードは数も少ないので語呂合わせで覚えると良いかも!

まとめ

 

では、証券外務員一種の5択問題の解説【協会定款・諸規則】はこれまでです。次は株式業務編でお会いしましょう!

もし分からない部分があったら、気軽にコメントしてね!

 

☆次回【株式業務編】☆

証券外務員5択問題対策【株式業務編①】
外務員試験の5択問題対策【株式業務編】です。注文伝票、契約締結時交付書面、権利付相場、自己資本利益率(ROE)について解説をします。
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