こんにちは、バニラアイスです。
今回は外務員試験の5択問題対策【経済・金融・財政の常識】ですね。
ここでは『常識』という名前がついている通り、経済学部専攻の大学生が学ぶ内容が多くなっています。
内容としてはGDP、可処分所得、有効求人倍率、マネーストック、インターバンク市場、コール市場、政府支出などがあります。
大学で経済学部に所属している方は1年生から学ぶ場合もあるので、「あー、あれか!」という方も多いのではないでしょうか?
ただ大学で経済以外を専攻していた方にとっては初めて学ぶ人が多いと思うので、非常に苦労する内容だと思います。
しかしこの内容は少しの覚えるべき範囲を覚えて入れば得点の取りやすい部分でもあります。
覚えるべき範囲を絞って解説していくので、勉強が進まない方も安心してご覧ください!
見出し
経済・金融・財政の常識の出題範囲について(例問:3問 出題:2問)
〇×問題:なし 5択問題:20点
経済・金融・財政の常識での出題範囲は以下の通りになります。
②マネーストック
③一般会計支出
先述した通りこの他にもGDPや可処分所得など色々な勉強内容がありますが、高配点の5択問題で出題される可能性が高いのはこの3つです。
GDPや可処分所得のような計算問題も多く、公式や計算方法の暗記に時間がとられる範囲ではありますが、出題される確率が低い問題をしっかりと見極めて勉強を行いましょう。
あれだけ時間をかけて勉強した部分が一問も出なかった……、なんてことになると嫌ですよね。出題されやすい範囲は決まっているので、そこを重点的に勉強して高得点を目指しましょう!
経常収支
問題① 経常収支の計算について
日本の平成29年度の国際収支総括表から抜粋した金額は次のとおりである。この場合の経常収支として正しいものの選択肢を選びなさい。
貿易収支・サービス収支 42,297億円
第一次所得収支 198,374億円
第二次所得収支 ▲21,157億円
1 178,564億円
2 189,382億円
3 204,734億円
4 219,514億円
5 225,480億円
解説
正解:4
*****計算方法*****
経常収支=貿易収支・サービス収支+第一次所得収支+第二次所得収支
経常収支の問題が出たら全部足しちゃってください!
「経常収支イコール……」なんて小難しい公式を覚える必要はありません。
問題で出そうだと分かっていれば「経常収支は全部足す!」と覚えておけばいい話なので、公式は覚えるだけ時間の無駄です。
経常収支の問題では計算に必要としない要素が入るパターンは殆どないので、貿易収支・サービス収支などの名前すら暗記する必要もないです。
私も「経常収支が出たら全部足せばいいのか!」と覚えて試験に臨み、実際に出題された経常収支の問題を解くことができました。
マネーストック
問題② マネーストックの計算について
次のうち、マネーストック統計においてM1に計上されるものとして正しいものを2つ選びなさい。
1 普通預金
2 定期預金
3 当座預金
4 CD(譲渡性預金)
5 株式
解説
正解:1、3
M1=現金預金+預金通貨(普通預金+当座預金)
*****考え方*****
M1、M2、M3の計算方法は以下の通りです。
M1(1番出題されやすい) | 現金通貨+預金通貨(普通預金+当座預金) |
M2(覚える必要なし) | M3のうち預け先が国内銀行等(ゆうちょ銀行を除く)に限定されるもの |
M3(2番目に出題されやすい) | M1+準通貨(定期性預金)+CD(譲渡性預金) |
M1だけ覚えておけばいいです。
M2に関してはそもそも計算ではないので出題される可能性が極めて低く、M3については普通預金と当座預金以外の預金を選べば正解となる場合が殆どです。
ちなみにこのマネーストックの計算は名前の通りお金の貯蓄に関することなので、計算式には「預金」と名前が付いたものが大半です。
株式、債券、投資信託は投資であって預金ではないので一切出てきません。間違った選択肢としてしばしば出てくるので注意しましょう。
☆☆☆☆☆豆知識☆☆☆☆☆
普通預金と当座預金の違いについて
①会社が使う事業用の口座で、開設には厳しい審査がある。
②いくら預けても利息が付かない。
③金融機関が倒産した場合に全額返金保証される。
普通預金と当座預金の最大の違いは、『誰がその預金口座を使うか?』ということです。
普通預金は普段私たちが使っている口座のことなのでなじみ深いとは思います。給料の振り込みや貯金のために使っていますよね。
対して当座預金とは、会社が小切手や手形の支払いのために使う事業用の口座です。
よって口座の開設にも制限があります。誰でも開設できるというわけではなく、銀行などの厳しい審査を潜り抜けないと所有することはできません。
それに、事業用の口座ということで普通口座と違う点もいくつかあります。代表的なのが利息と預金者保護の上限ですね。
普通口座なら預けたお金に対して利子がつきますが、当座預金では利子をつけることが法律によって禁じられています。
預けた金融機関が倒産してしまった場合、普通預金の場合は1000万円+利子が国から返還される最大額ですが、当座預金の場合は上限なしに返還が保証されます。
金融機関が破綻してそれに連鎖するように企業も倒産してしまうと経済の停滞を産むので、2次被害を食い止めるために預金者保護の上限を撤廃しているということです。
一般会計支出
問題③ 一般支出会計の内訳について
次のうち、平成29年度の一般会計支出の内訳について、以下の歳出額の内訳として正しいものの選択肢を選びなさい。
1 地方交付税交付金>公共事業関係費>社会保障関係費
2 社会保障関係費>公共事業関係費>地方交付税交付金
3 公共事業関係費>社会保障関係費>社会保障関係費
4 地方交付税交付金>社会保障関係費>公共事業関係費
5 社会保障関係費>地方交付税交付金>公共事業関係費
解説
正解:5
社会保障関連費>地方交付税交付金>公共事業関係費
*****考え方*****
ここでは2番目に高い地方交付税交付金を覚えるようにしましょう。
日本の会計支出の中で社会保障関連費の占めるウェイトが最も大きい、なんて話は有名ですよね。
全体の3割超が社会保障関連費として使われており、ニュースなどにも取り上げられて現代の日本に住んでいる方の大半はご存知だと思います。
社会保障関連費が最も多いのは常識なので、覚えるのは次に多い地方交付税交付金だけで大丈夫です。
まとめ
今回もお疲れさまでした!
経済や金融、財政の知識が多く登場して経済学部を専攻していた方以外にとっては難しい内容だったでしょうか?
ただ今回お伝えした範囲を重点的に勉強していれば、経済の勉強が苦手な方でも満点を狙える範囲ではあります。
覚えやすく点数も取りやすい範囲なので、手早く覚えて高得点を取りましょう!
では、次は【財務諸表と企業分析】にてお会いしましょう!
次回もよろしくね!
休む時はしっかり休んでね。
*****次回*****