大学生として避けては通れない課題が「卒業論文」。これまで大学で勉強したことの集大成として作成する論文は、これまで授業で出されたレポート等と比べて作成難易度が大きく変わります。文章作法やレイアウトなど、決められたルールを守って論文を書いていく必要があると言えます。
今回は、そんな卒業論文の書き方の1つである、「目次の作り方」を解説していきます。これから卒業論文を書き始める方はぜひ参考にしてみてください!
Wordが苦手な人にも分かりやすく解説するから、安心してね!
見出し
目次は何のためにあるの?
卒業論文を作成する際には欠かせない「目次」ですが、一体何のために目次は存在するのでしょうか?
答えは非常にシンプルで、卒業論文の構成を読む人に伝えやすくするためです。目次がないと「どこにどんなことが書いてあるのか」ということが読者に伝わらないため、論文の構成を理解できなくなってしまいます。
短い文章なら目次は無くてもいいのですが、卒業論文は2万字を超えるものも多いため、目次抜きで読者に理解してもらうことは難しいでしょう。
卒業論文くらい長くなると、始めに論文の構成を見ておいた方が分かりやすいからね!
ちなみにこの記事にも「目次」は使われています。上の方にスライドすれば「Contents」という項目があり、それがこの記事の目次となります。
記事を開いて目次を見れば「この記事にはこんなことが書いてあるんだな!」と視聴者に理解してもらうために「目次」を作成しているわけです。
目次の作り方
では「具体的にどうすれば目次が作れるのか?」ということを解説していきます。
やり方は人それぞれですが、大まかに「①Wordの機能で作る」「②手動で作る」の2択に分かれます。
今回の記事では「①Wordの機能で作る」というやり方で解説を行います。機械が苦手な人は手動で作るのもアリですが、章の名前を変えたときなどに手直しの手間が増えるのでおすすめしません。
Wordの機能で作れば章の名前を変えても自動で反映してくれるので、楽で便利だと思います。
ちなみに、今回の記事では「4 STEP」でやり方をまとめています。
- STEP.1 参考資料タブから「目次」を挿入
- STEP.2 目次を作りたい文章を打ちこむ
- STEP.3 章と節に見出しを付ける
- STEP.4 目次を更新する
既に文章を書き始めている方は「STEP.2 目次を作りたい文章を打ちこむ」は飛ばして大丈夫です。既に打ち込んである章や節に見出しを付けるようにしましょう。
STEP.1 参考資料タブから「目次」を挿入
Wordに目次を挿入するには、「参考資料」タブから「目次」の項目をクリックしましょう。タブと言うのはWordの画面上部に出てくる「ファイル」や「ホーム」、「挿入」などの部分のことを指します。
すると「目次項目が見つかりません」という文字が出てくると思いますが、やり方は合っているので大丈夫です。
Wordの目次作成機能は、作成した本文に対して自動で生成されるものです。現段階だと目次を作るための文章を打っていないので、当然目次が作られるわけありませんね。
STEP.2 目次を作りたい文章を打ちこむ
作りたい目次の章と節を自由に書き込みましょう。通常、1つの章の中に3~5個程度の節が入るのが一般的です。上の画像では、1章の中に3節まで作られていますね。
分かりにくい場合は上の画像を参考にしてみてください。画像の目次では「第一章」の中に「第1節~第3節」の3つが含まれていることになり、一般的な目次の構成は上記のような形です。
STEP.3 章と節に見出しを付ける
目次に入れる文章が作れたら、作った文章に「見出しスタイル」を設定しましょう。「見出しスタイル」とは、簡単に言えば「文章ごとのタイトル」みたいなもので、「この場所にはこんなことが書いてあります」という説明と区切りのようなものです。
この見出しを設定することによって、目次を作ることが可能になります。
注意点としては、章には「見出し2」を、節には「見出し3」を設定するようにしましょう。上の画像の場合だと、第一章には「見出し2」を付けていて、第1節には「見出し3」を付けています。
- 章:見出し2
- 節:見出し3
見出しは数字が小さいものに数字が大きいものが含有される形となるので、見出し2の中に見出し3が含まれることとなります。章の中に節が含まれるのが論文の形式なので、それぞれに合った見出しの数字を設定しましょう。
STEP.4 目次を更新する
これまでの設定が上手くいっていれば、「目次の更新…」という場所をクリックするだけで目次が作られます。クリックした後は下の画像のようになります。
このような感じになります。ちゃんと下に記載されてある「第一章 はじめに」という文字も見出しに表示されていますね。
今回紹介した「Wordの機能を使う」やり方の良いところが、目次の下に書いている部分を書き直しても、再度「目次の更新…」をクリックすれば変更が反映されることです。
例えば「第一章 はじめに」を「第一章 最初に」に変えたとしても、「目次の更新…」を押すだけで自動的に目次を作り直してくれます。
手動で目次を作ると、章の名前を変えたときに自分で目次を作り直さないといけなくなるので、非常に便利な機能ですね。
出来ない場合は「見出し」設定を疑おう
もし出来なければ「見出し」の設定がきちんと出来ているかを確認しましょう。
レイアウトが崩れたり、章の中に節が収まっていない場合も、だいたいは「見出し」の設定が原因です。章には「見出し2」を付けて、節には「見出し3」を付けるようにしましょう。
上手く出来ない人は「見出し1」を間違って使っているケースが多いです。見出し1はタイトル専用のものなので、間違って章や節に付けないように注意が必要です。
章には「見出し2」、節には「見出し3」を徹底しよう!