パソコンでゲームや作業をしていると「特定の操作を自動的に実行したい」などといったことを思う機会はあると思います。
- HiMacroEx
- Pulover’s Macro Creator
- KeyToKey
- X-Mouse Button Control
- まくろに
- Power Automate Desktop
見出し
マクロが作れるおすすめフリーソフト
HiMacroEx
HiMacroExは、ボタン一つで簡単にマクロを記録・再生できるマクロ作成ツールです。マクロを作成する際は「記録」ボタンを押してマクロ化したい操作を実行することで自動的にマクロを作ってくれるので、初めてこうしたツールを使用する方でも簡単にマクロを作ることが可能です。
記録した操作はマクロファイルとして保存し、いつでも呼び出しが可能です。ショートカットキーでマクロの実行機能もあるので、例えば「Ctrl+○のキーを押したらマクロが実行/停止される」といった設定をすることもできて、キー操作のみでマクロの呼び出しが出来る手軽さもおすすめの点です。
また、補助機能として「指定したキーの連打機能・マウスの自動クリック機能」もあります。上記機能を有効にしたうえで連打したいキー・マウスのボタンを押すことで連打の「有効/無効」が切り替えられるので、こちらもあると非常に便利な機能だと思います。
なお、初回起動時は管理者権限で実行しないと失敗することがあります。もし起動時にエラーが起きたら「exeファイルを右クリック→管理者権限で実行」を行ってください。
Pulover’s Macro Creator
Pulover’s Macro Creatorも多機能で使い勝手のいいマクロ作成ツールです。これまで紹介したツールと同じく「実際に行った操作から自動でマクロを作ってくれる機能」があるので、初めてツールを触る方でも簡単にマクロを作成することが出来ます。
こちらのソフトでは「IF条件」や「ループ処理」「画像認識」などの処理も使えるため、複雑な機能のマクロを作成することも可能です。例えば「指定する画像が現れるまで待機しておき、画像が出現したら特定のキー操作を行う」などの機能を作れたりもします。
また、こちらのツールではマクロの実行速度を変更することも可能です。処理が終わるまで少し時間が掛かるなと思ったら、実行速度を上げて処理が終わるまでの時間を少なくするといったことも出来て非常に便利です。
なお、マクロを実行したいときは初期設定では「F3キー」で起動することが出来ますが、設定でこのあたりも変更可能です。もちろん「Ctrl+○」などのようにショートカットキーを設定することも出来るので、マクロの起動・停止もワンボタンで出来て非常に使い勝手が良いです。
KeyToKey
KeyToKeyは、キーボードやマウスの操作を自由にカスタマイズできるマクロツールです。こちらのツールでは単純なクリック・キー入力の他にも「実際の操作を基にマクロを自動作成する機能」や「画像認識」、「マクロのスケジュール実行」などの機能もあり、数あるマクロツールの中でもトップクラスに多機能です。
特に「画像認識」の機能などは使用できるマクロツールは殆どないですが、使い方によっては「画面が切り替わったことを検知して特定の処理を行う」などの便利な使用方法もあります。
また、こちらのツールではマクロの実行トリガーに「ショートカットキー」や「マウスジェスチャー」を設定することが出来ます。マウスジェスチャーについては自身で好きなジェスチャーを決めることが出来るので、例えば「マウスで○印を書いたらマクロが起動」などといったユニークなトリガーを設定することも出来ます。
また、こちらのツールはUIも非常にオシャレです。ただ、実際に触ってみたところ操作が直感的に分かりにくい部分があったので、慣れるまで少し使いにくさを感じるかもしれません。
X-Mouse Button Control
X-Mouse Button Controlは、使用しているマウスのボタンに特定の動作や簡単なマクロを設定できるツールです。機能としては「マウスのボタンに追加のキー操作等を割り当てる」ものなため、前述のツールのようにそこまで複雑なマクロは出来ませんが、シンプルな動作をマウスで実行したいという場合には非常におすすめです。
また、マクロの実行タイミングや処理についても、単純な「左クリックを押したら実行」という以外にも「左クリックを押している間は特定キーを連打する」や「一度左クリックを押して、再度押し直すまで指定したマクロが動き続ける」なども行うことが出来ます。
なお、こちらのツールはインストール時は英語ですが、インストール後に「通知領域にあるアイコンを右クリック→Setup」でメイン画面を開き、その後画面の左下にある「Setting→Language」から日本語UIに切り替えることが可能です。
まくろに
まくろにはシンプルなマクロ作成・実行ツールです。ダウンロードしたexeファイルを開いて実行したいクリック・キー操作を登録して実行ボタンを押すだけで使うことができ、画面もゴテゴテしておらず分かりやすいので、個人的には一番取っつきやすいツールだと思います。
ただ、他のツールにはあることも多い「実際の操作をトレースしてマクロを記録する」といった機能が無く、すべての操作を自分で登録する必要があります。キーボードの操作のみであれば登録も難しくありませんが、マウスのクリックなどをマクロの処理に組み込む場合、画面の座標なども自分で入力しなければならないためかなり不便です。
また、設定の「ループ回数」を初期値の「0」にすると無限ループになるので、使用する際には注意してください。1回のみ実行する場合は「1」に設定する必要があります。
簡単なキー操作をマクロ化したい、という目的であれば使い勝手は非常に良いのでおすすめです。
Power Automate Desktop
前述までのマクロツールと少し趣きが違いますが、WindowsのPCであれば無料で使用できるソフトです。こちらは単純なマクロツールとは違い業務利用等もされているRPAツールで、画面クリックやキーボードの入力はもちろん、ブラウザ操作、画像判断、IF条件を使用した条件分岐など高度な作業を行うことが出来ます。
Power Automate Desktopは一部有料のプランもありますが、有料なのはクラウド版のPower Automate(処理を実行するPCが不要なタイプのサービス)だけで、自身のPCで処理が稼働するタイプのサービスについては基本的に無料で制限なく使用することが可能です。
これまで紹介したマクロツールに比べると処理の作成が難しいですが、その分他のツールに比べると出来ないことがたくさんできる(例えば「特定の画面が表示されたら予め登録したキー操作を行う、などの動作も出来ます」)ので、作成できるマクロの自由度は非常に高いといえます。
また、他のフリーソフトに比べてPower Automate Desktopは利用ユーザも多いため、何か分からないことがあっため検索で情報が出てきやすいというメリットもあります。
注)ゲーム利用の際は規約違反にならないように注意すること!
一つ注意点としては、ゲームによっては上記のような「マクロツールを使用した自動操作の実行」は規約違反の可能性があるので注意が必要です。
特にオンラインゲームの場合はマクロツールの使用が禁止されていることが多く、規約違反となってしまった場合、違法行為としてアカウントの削除(BAN)となるケースも少なくありません。
マクロツール自体をダウンロードすることは問題ありませんが、そのゲームでマクロの実行が許可されているかどうかは事前に調べてから使用するようにしてください。
※この記事はゲーム内でのマクロの使用を推奨するものではないので、その点ご了承下さい。