家の中にアリの行列が……。原因と対処方法を知ってアリ被害を無くそう!

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日本に住んでいる方なら、一度は”家の中にアリが入ってくる”ということを経験したことがあるのではないでしょうか?

アリは非常に嗅覚が強く、たとえ離れた場所からでも食べ物のにおいをかぎ分けることができて、ジュースやお菓子など糖分が多いものに対して寄ってくる習性があります。

うっかり食べかすを放置してしまったり、ジュースを床にこぼしてしまったりすると、知らないうちに家の中がアリだらけになっていることもあるでしょう。

この記事では「アリの発生する原因と駆除方法」について解説をしていきます。アリの被害に悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。

家の中にアリが発生する原因について

まずは家の中にアリが発生する原因をキチンと理解することが大切です。

アリが家の中に発生する原因は主に下記の3点があります。

①食べ物を放置している
②アリの通り道(蟻酸)が出来ている
③家の近くにアリの巣がある

これからそれぞれの原因について解説をしていきます。どの原因でアリが発生しているのかによって対処法も変わってくるので、自分の家にアリが発生するタイプがどれなのかを見極めることが大切です。

原因① 食べ物を放置している

アリが集まる原因になる一番の理由が「家の中に食べ物を放置している」ということでしょう。

アリは人間よりも優れた嗅覚を持っているので、食べ物のにおいをかぎ分けるのが得意です。その嗅覚は数十メートル先からでも食べ物のにおいをかぎ取れるほどの性能で、屋外にいるアリが家の中の食べ物のにおいを察知して侵入してくることも少なくありません。

特にアリは甘いものが好物で、ジュースやアイスなど、糖分が多く含まれているものに集まる習性があります。

たとえ糖分を含んだ食品の処理に気を付けている方でも、ジュースを飲んだまま放置していたコップや、洗わずにゴミ箱に入れたアイスのカップが原因でアリが集まってしまうことも多いでしょう。

ふとした不注意から自宅にアリが集まってしまうこともあるので、アリの被害に遭っている方は「ゴミ箱にお菓子やアイスのカップが入っていないか」「ジュースを飲み終わった後のコップを放置していないか」などをチェックしてみましょう。

 

原因② 蟻酸(ぎさん)によってアリの通り道が出来ている

アリが集まる原因になる食べ物を放置するという以外にも、アリが出している蟻酸(ぎさん)という特殊な分泌液にも注意が必要です。

集団生活を行うアリは、蟻酸という「仲間があとを辿るための特殊な分泌液」を地面に残しており、他のアリは蟻酸を道しるべに移動を行います。

ので一度家の中にいるアリを駆除しても、蟻酸が残っているとそれを道しるべにして他のアリが入ってくることもあります。

詳しい方法は後述しますが、家の中から完全にアリを駆除するためには蟻酸にも対処していく必要があるでしょう。

 

原因③ 庭や床下にアリの巣が出来ている

一軒家でアリの被害に遭われている方は、庭や床下にアリの巣が出来ている可能性があります。

アリの巣から自宅までの距離が遠いマンションやアパートと比べ、庭や床下にアリの巣が出来ている場合はアリの巣自体を駆除しない限りは原因が解決しないことが多いです。

アリの巣の駆除方法はさまざまですが、一番は市販のアリの駆除剤を使うことでしょう。

アリの駆除剤は600円程度で買うことができます。この駆除剤はえさに遅効性の薬剤が含まれているタイプのもので、アリが薬入りのえさを巣まで持ち帰ったところを一網打尽にする仕組みです。

他にもアリの巣に直接薬剤を流し込むタイプの駆除剤もありますが、アリの巣の位置の特定が困難なケースも多いので、えさに薬剤が含まれている設置型の駆除剤を使うと良いでしょう。

 

アリ駆除のための4ステップ

では、アリが発生する原因が分かったところで、ここからはアリを駆除するための方法について話していきます。

アリを自宅から完全に駆除するためには、アリだけを駆除するだけではなく、アリが発生する原因から対処する必要があります。

アリを駆除するためのステップとしては以下の通りです。

①アリを引き寄せる食べ物を捨てる
②殺虫剤や掃除機でアリを駆除する
③アリの通り道(蟻酸)を消す
④アリの侵入経路をふさぐ
 
これから順番に解説していくので、この手順でアリの駆除を行っていくと良いでしょう。

① アリを引き寄せる食べ物を捨てる

まずはアリが屋内に発生する一番の原因である「食べかけのまま放置している食べ物を捨てる」ことから始めます。

アリは嗅覚が非常に発達しており、外にいても室内の食べ物のにおいをかぎ分けるほど”えさ”に対してのセンサーが敏感です。

家の中にアリが発生して困っているという方は、ほとんどがこの「放置してしまった食べ物にアリがたかっている」ということが原因で、アリの行列の先をみると食べかけの食品にたどり着くことも少なくはありません。

具体的には、お菓子やアイスのカップが入っていがちなゴミ箱や、流し台の生ごみ、ジュースを飲み終わった後のコップなどを重点的に見ると良いでしょう。

自分では食べ物を放置していたつもりがなくても、知らず知らずのうちにアリが群がる原因を作ってしまっていることもあります。

② 殺虫剤や掃除機でアリを駆除する

アリが集まる原因を取り除いたら、次に家の中にいるアリを駆除してしまいましょう。

アリの駆除方法としては「掃除機で吸い込む」「殺虫剤をかける」などがありますが、おすすめの駆除方法は殺虫剤をかけることです。

掃除機で吸い込んで駆除するのが一番簡単ですが、アリは生命力が強いので掃除機で吸い込んだだけでは完全に殺すことは出来ず、時間が経つと掃除機から出てきてしまうこともあります。

その点殺虫剤は完全にアリを駆除することが出来ますし、散布した殺虫剤はしばらくの間のこり続けるのでアリの発生を抑えることも可能です。

殺虫剤はアリ専用のものを使っても良いですし、ハエやゴキブリ用の殺虫剤を使用してもかまいません。

③ アリの通り道(蟻酸)を消す

アリの駆除の方法のなかでも、このステップが一番大切です。

アリは他の仲間に食べ物の位置を教えるために蟻酸(ぎさん)という物質を分泌しており、この蟻酸が残り続ける限りいくらアリが集まる原因の食べ物を除去しても意味がありません。

蟻酸を消すためには、においの強いもので上書きするのが一番です。アリが出す蟻酸はその特有のにおいで他のアリを集めているので、他の香りで蟻酸のにおいが分からないようにしてしまうと良いでしょう。

具体的な方法としては、芳香剤や洗剤、アルコールなどを床に吹きかけ、雑巾などで軽くこすってあげるのがいいです。

こうすることで蟻酸のにおいが消えて、他のアリが集まってこなくなります。

また、蟻酸が残っている場所に殺虫剤を吹きかけておくのも有効です。殺虫剤には虫が忌避する成分が入っており、他のアリが蟻酸に集まるのを防ぐことができます。

④ アリの侵入経路をふさぐ

アリの発生原因とアリ自体を駆除したら、最後に”アリが家の中に侵入した経路”をふさぎましょう。

アリの中には体長1~2ミリの大きさである種類も存在し、いろいろな場所から家の中に侵入してきます。アリの侵入経路を断つことができれば、新たにアリが侵入してくる可能性をかなり減らすことが出来るでしょう。

アリの侵入経路を探す場所は、当然ですがアリの行列がどこから来ているかを辿ると良いでしょう。

侵入経路として多い場所としては、窓やベランダなどが多いです。また、年季の入った建物だと、壁と床の間の小さなすきまからアリが入ってくることもあります。

そうしたアリが入ってくるすきまを見つけた場合、テープで侵入場所をふさいだり、残留性の高い殺虫剤などをまいてアリが侵入してこないようにしましょう。

 

まとめ:アリが発生する原因を知って適切に駆除をしよう

今回はアリが発生する原因と、その対処法について記事にまとめました。

アリが家の中に発生する原因としては、以下の3点が考えられます。

①食べ物を放置している
②アリの通り道(蟻酸)が出来ている
③家の近くにアリの巣がある
 
また、アリの効果的な駆除方法としては以下の通りです。
①アリを引き寄せる食べ物を捨てる
②殺虫剤や掃除機でアリを駆除する
③アリの通り道(蟻酸)を消す
④アリの侵入経路をふさぐ
 

繰りかえしになりますが、アリを駆除するためには原因から対処する必要があります。

特に蟻酸(アリの通り道)への対処を行うのは必須です。対処をしなければ再度アリが発生する要因にもなるので、蟻酸や侵入場所への対処など、しっかりと根本からアリを駆除することが大切です。

普通にアリだけを駆除するのと比べて手間はかかりますが、アリの被害が二度三度と繰り返さないためにも、徹底的にやると良いでしょう。

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