優待株ってなに?株主優待のお届け先と到着時期について解説します

優待株投資

2019年6月に報道された老後2000万円問題から国民の資産形成ニーズは徐々に高まって来ており、テレビや新聞などでも「優待株」について紹介されることが増えてきました。

優待株とは、端的に言えば「株主優待が貰える株式」のことを指します。

この記事では、そんな優待株について紹介していきます。「優待株は何なのか?」という所から、優待品のお届け先や到着時期について説明していくので、良ければ参考にしてみてください。

 

優待株ってどんなもの?

簡単に言うと「株主優待が貰える株」のこと

優待株とは、簡単に言うと「株主優待が貰える株」のことを指します。

会社によっては「株主への還元」として配当と同様に株主優待を出している会社も多く、そうした株主優待が貰える銘柄のことを一般に「優待株」と呼びます。

投資家によっては、この優待株をメインに株式投資を行う人も少なくありません。例えばテレビ「月曜から夜更かし」に登場した元プロ棋士の桐谷さんも株主優待を中心に投資をしていますし、優待品を目当てに投資を始めてみるのも良いでしょう。

 

会社によって貰える株主優待は違う

先ほど「会社から株主優待を貰える」とお伝えしましたが、具体的にどういったものが貰えるのでしょうか?

株主優待の中でも一番多いのが、「自社の商品・サービスを株主優待として配る」というケースです。例えばお菓子メーカーの明治HD(2269)の株主優待は「お菓子詰め合わせ」で、ファミリーレストラン「ガスト」「バーミアン」を運営しているすかいらーくHD(3197)の株主優待は「自社レストランでの無料食事券」などがあります。

他にも「カタログギフト」「QUOカード」「化粧品セット」「ホテルの宿泊無料券」など、会社によって様々な株主優待が存在します。

株主優待で貰えるものについては「Yahooファイナンス」などの無料で使える検索サービスでも調べることが出来ます。優待株を買う場合は、あらかじめどんな株主優待が貰えるのか調べておくと良いでしょう。

優待品は会社によって違うので、「こんな優待が欲しい」という観点から銘柄を決めるのも良いですね。

 

長期で持てば持つほどお得になる

株主優待はその会社の株を持ち続けている限りもらうことが出来ます。基本的に優待は1年に1~2回ほど貰えるケースが多く、当然ながら「毎年優待が貰える=長期で持てば持つほど貰える優待の量が増える」こととなります。

もちろん会社自体が業績不振などを理由に優待を取りやめてしまうこともありますが、そうした可能性を考慮しない場合は、長く持てば持つほど沢山の優待品を貰うことが出来ます。

ただ、反対に言えば「優待品を継続してもらうにはずっと株を持っていなければならない」という制限も付くため、優待株を購入する時はその点を踏まえて決めましょう。

優待株は長期で持てば持つほどお得になるので、優待株を買うときは長期で持つことを前提にして購入すると良いでしょう。

 

 

株主優待を購入する時の注意点

注意点①「権利確定日の2営業日前」までに購入すること

株主優待を貰うときは「権利確定日」についても注意しましょう。権利確定日とは「この日の日付で株を持っていた人が株主としての権利を受け取れます」というもので、権利確定日に株を持っていなければ株主優待は受け取れません。

ただ、ここで一つ厄介なのが「株式は購入してから2営業日後に受け渡しとなる」と言うことです。例えば下記の表で権利確定日が3月31日だった場合、株主優待の権利を受け取るには2営業日前の「3月29日」までに購入しなければなりません。

注意点として、「2営業日前」なので土日祝日はカウントされないことに注意しましょう。例えば権利日が月曜日・火曜日の場合はそれぞれ前週の金曜日、木曜日までに購入しなければなりません。

 

株は売買で頻繁に所有者が変わるものなので、「この日に持っていた人を株主として優待を差し上げます!」という日付を指定される訳ですね。

 

 

注意点② 株主優待が貰える株数を知っておくこと

株主優待には「100株以上:1000円相当」「200株以上:2000円相当」という風に株数によって貰える優待品のボリュームが決められていることが多いです。

基本的に株主優待は100株以上所有で貰える場合が多いですが、中には「200株以上持っていないと優待品が何も貰えない」ということもあるので注意が必要です。優待株を購入する際は「何株持っていればどれだけの株主優待が貰えるのか?」を調べておくのが重要でしょう。

また、100株未満の株数(端株)については「原則として優待はもらえない」と考えた方がいいです。最近は「ポイント投資」で1株から購入できるようシステムもありますが、1株だけ買ったからといって優待品が貰えるわけではないので気を付けましょう。

ちなみに下記の表が株主優待の例です。あくまで例なので、株数ともらえる優待内容については個々の銘柄をし食べるようにしましょう。

 

▼株主優待の例

株数優待内容(例)
100株以上1,000円分の自社商品詰め合わせ
200株~500株2,000円分の自社商品詰め合わせ
500株~1,000株5,000円分の自社商品詰め合わせ
1000株以上10,000円分の自社商品詰め合わせ
 

だいたい100株以上で優待の権利が付く会社が多いですが、株価が安い銘柄などは1,000株買わないと優待がもらえないものもあるので注意しましょう。

 

注意点③ 株主優待の条件に「1年以上保有」等がないかチェック

会社によっては長期で自社株を保有してくれる株主を増やすために、株主優待の条件に「〇年以上保有すること」という制限が定められていることがあります。

こうした場合、その銘柄を決められた年数持っていなければ優待を受け取る権利が発生しません。優待目的で購入した銘柄であっても、こうした場合は権利確定日前に購入しても優待品を受け取ることが出来ないので注意が必要です。

 

優待品を受け取る時は、いつ、どこに届くの?

先ほど「権利確定日に銘柄を所有していないと株主優待は受け取れない」とお伝えしましたが、それでは株主優待が届くのはいつ、どこに届くのでしょうか?

届くのは権利確定日から2~3ヵ月後

例えば3月末に権利確定日があったとしたら、5月~6月に株主優待が届く計算となります。

権利確定日が最も多いのは企業の決算が集中する3月末ですが、会社によっては9月や12月が権利確定日の場合もあるので購入する銘柄の権利確定日が何時なのかチェックしておくようにしましょう。

3月4月5月6月7月8月9月
権利確定日 到着予定   

 

送り先の住所は証券会社の登録住所

優待品の送り先は株を購入した証券会社に登録している住所です。優待品を送るのは企業ですが、送る際に証券会社を通じて株主の住所や氏名を取得するので、証券会社に登録している住所が現住所と違わないかチェックしておきましょう。

もちろん、証券会社に登録している住所と現住所が違う場合は株主優待が届きません。もし到着予定日を過ぎても優待品が届かない場合は、登録されている住所が間違っているケースがあります。

また、証券会社に預けておらず、信託銀行に保管されている場合はそちらの登録住所が適用されます。現在は証券会社を通じてしか株式を購入できませんが、昔に購入した株式などは信託銀行が預かっているケースがあるので、その場合は信託銀行の登録住所に送られる場合もあります。

現在は基本的に証券会社を通じてしか株を購入できないので、「証券会社に登録されてある住所=優待品が届く先の住所」と考えていいでしょう。

 

まとめ:株主優待でお得に投資をしよう

今回は「優待株」について紹介させていただきました。

優待株とは、その企業が作っている商品などを株主優待として貰える銘柄のことで、資産形成を行いながら株主優待も入手できる制度となっています。

基本的に、株主優待は長期で持てば持つほど貰える優待品の量が増え、お得に投資をすることが出来るでしょう。

中には自分の好きな商品・サービスの優待品を受け取ることも可能なので、欲しい優待品から銘柄を見つけてみるのも良いでしょう。

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