パソコンでプレイできるフリーホラーゲームには沢山の種類があります。ストーリー重視のモノ、ホラー演出を重視しているモノ、グラフィックが綺麗なモノなど、数えきれないほどのフリーホラーゲームがネット上に公開されています。
そこで今回は、名作フリーホラーゲームを厳選して紹介していきます。
「フリーホラーゲームをしてみたいけど、何かおススメを教えて欲しい」と言う方は、ぜひ参考にしてみてください。
2Dフリーホラーゲーム
それでは、まずはおすすめの2Dホラーゲームについて紹介していきます。
2Dホラーゲームは3Dホラーゲームに比べて怖さこそ薄くなりがちですが、ゲームが得意でない人でもプレイしやすく、パソコンのスペックが低くても動作する等の長所もあります。
魔女が住む洋館を探索するホラーゲーム『魔女の家』
言わずと知れたフリーホラーゲーム『魔女の家』です。主人公”ヴィオラ”はある日森の奥にある洋館に足を踏み入れ、怪物や亡霊が渦巻くその洋館から脱出をするというストーリーです。
初公開は2012年とかなり昔ですが、美麗なドット絵のグラフィックとプレイヤーの恐怖を掻き立てる数々のホラー演出で、公開当初からネットで話題になっていました。
また、特定の条件を達成してクリアすることで、隠しエンディングが見れるようになります。達成条件はかなり厳しいですが、隠しエンドには物語の核心に迫る情報が含まれています。
ちなみに隠しエンドは本当に難しいです。僕は自力で到達できずに諦めてYouTubeでラストを見たので、ぜひ皆さんは自分の力で隠しエンドまでたどり着いてみてください(笑)
奇妙な美術館から脱出する『Ib』
『Ib』は両親とともに美術館に訪れた少女「イヴ」が主人公のホラーゲームです。イヴが絵画や彫像などの作品を眺めていると、いつの間にか両親や周りの人の姿が一人残らず消えており、迫る異変を回避しながら美術館から脱出することを目的に探索を行います。
『Ib』の魅力は、その独特な世界観と、ドット絵とは思えないほどの綺麗なグラフィックでしょう。ホラー演出もかなり怖く、狂気すら感じさせる仕組みが随所にちりばめられています。
ストーリーはマルチエンディング式で、主人公が選択した行動によってエンディングが変化します。公式サイトに攻略情報やエンディングヒントが掲載されているので、ホラゲー初心者でも楽しめると思います。
ホラーゲームだけど単純な”怖さ”じゃなくて、”狂気”って感じの演出が多かった気がします。普通のホラーゲームに飽きた人にもお勧めできます!
正体不明の青鬼から逃げ回るゲーム『青鬼』
フリーホラーゲームの金字塔とも言われるほどの名作が『青鬼』ですね。フリーゲーム好きなら知らない人は居ないと言っても良いほど有名なタイトルです。
タイトルにもある『青鬼』と呼ばれる全身真っ青の奇妙な怪物や、その青鬼に追いかけられる際の独特なBGMなど、とにかくプレイヤーを怖がらせる演出が特徴です。ホラゲー初心者から玄人の方まで、さまざまなプレイヤーが楽しめるフリーホラーゲームだと思います。
ちなみに、公開後の2013年には小説化もしています。ゲームが楽しめた方は小説の購入も検討してみてもいいかもしれません。
少女と殺人鬼の絆を描くゲーム『殺戮の天使』
『殺戮の天使』は主人公の少女『レイ』がビルの最下層で目を覚ますところからゲームは始まります。
ゲームの進め方は非常にシンプルで、とにかく出口を目指してビルを上に登っていくだけです。ただ、主人公の行く先には常軌を逸した人間が待ち構えており、主人公を捕まえるために幾度となく追跡を行ってきます。
ストーリーの中には主人公の『レイ』を手助けする人物として、顔中に包帯を巻いた『ザック』という男性も登場します。レイはザックに殺されることを見返りに、ザックはレイを殺すことを見返りにそれぞれ行動を共にするようになりますが、とある出来事を機に変化する2人の関係性は必見ですね。
この『殺戮の天使』は2018年7月からTVアニメ化されています。ゲームをプレイして楽しかった人は、そちらもチェックしてみてください!
”都市伝説”に焦点を当てた傑作ゲーム『怪異症候群』
『怪異症候群』は日本の「都市伝説」が題材のフリーホラーゲームです。ネットでも有名な「ひとりかくれんぼ」「くねくね」「きさらぎ駅」などが登場しており、ネットの都市伝説や怪談に詳しい方ほど楽しめるゲームだと思います。
シリーズ作として『怪異症候群』『怪異症候群2』『怪異症候群3』があります。1つの作品は3~5時間程度でクリアできますが、シリーズすべてだとかなりのボリュームのストーリーとなります。
主人公は女子高生の「姫野美琴」という人物ですが、中には他の人物を操作してゲームを進めることもあります。操作キャラによっては怪異から逃げ回るだけでなく銃を使って反撃するなど、アクション性の高いゲームデザインとなっています。
2chなどの掲示板の都市伝説が好きな人には是非プレイしてもらいたい作品です!
自分が知ってる都市伝説が来ると「これ2chで見たやつだ!!」ってなると思います!
天才バイオリニストの少年の苦悩『クロエのレクイエム』
『クロエのレクイエム』の主人公である音楽の才能に愛されており、その傍らで音楽を嫌う少年「ミシェル」は奇妙な館に迷い込んでしまいます。その館には少女「クロエ」が住んでおり、ミシェルはクロエから館の呪いを解いて欲しいと頼まれる。
”音楽”と”呪い”が主軸となる物語で、音楽の才能がありながら音楽が嫌いである主人公の秘められた過去や、呪いが掛けられた館に住む謎の少女クロエの正体など、ストーリーに引き込まれるフリーホラーゲームです。
本作はホラーゲームではありますが、そこまで怖い演出もないので、ホラゲー初心者の方にもおすすめできる作品です。詰まった時の攻略方法なども公式サイトに記載されているので、難しければそちらを活用すると良いでしょう。
主人公がバイオリニストということで、ゲーム全体がクラシックな雰囲気でまとまっています。ホラー要素が他の作品より薄い分、ストーリーやグラフィックを素直に楽しめました!
クオリティ最高のサスペンスホラー『狂い月』
『狂い月』は幽霊屋敷が舞台のサスペンスホラー。主人公は友人と一緒に無人の幽霊屋敷に探検に向かいましたが、その場所で次々と友人が死亡してしまうというストーリーです。
この作品の何より凄いところが、フリーゲームとは思えない圧倒的なクオリティにあります。オープニングがアニメーションで作られていたり、随所に挟まれる一枚絵(スチル)も綺麗だったりと、有料ゲームと言われても信じてしまうほどです。
ちなみに本作はマルチエンディング方式を採用しています。トゥルーエンドでは主人公の隠された過去に触れることができるので、良ければトゥルーエンドまで到達してみてください。
ストーリーも面白いし、グラフィックも綺麗。非の打ちどころがないフリーホラーゲームだと思います!
”ループ”する旅館で脱出を目指す『らせんの宿』
『らせんの宿』は、”ループ”を題材としたストーリーが秀逸なホラーゲームです。山奥の旅館に主人公たちが閉じ込められたところから物語が始まり、探索を続けるうちに旅館の中に隠された秘密が見えてくるようになります。
また、旅館の中には「赤おばさん」と呼ばれる長身の女性の姿をした怪物がおり、主人公はその怪物から逃げ回りながら旅館脱出の手がかりを探していくこととなります。
単なる脱出モノかと思えば意外な方向にストーリーが進んでいきます。詳しく話すとネタバレになってしまいまうので割愛しますが、フリーホラーゲームの中でも特にストーリーが傑作との評価が多い作品です。
とにかくストーリーが秀逸。ループ系の作品には外れナシって言うけど、練り上げられていたストーリーには感動しました!
あと、選択肢によっては主人公の言動が豹変したりするのも楽しかったです(笑)
幽霊や妖怪が跋扈する和風ホラーゲーム『物念世界』
『物念世界』は、主人公の少女が色々な世界を巡るゲームです。鏡の中の世界や、人形しかいない世界、花札の世界など、大きく分けて3つの世界に分かれており、それぞれの世界を探索して元の世界に帰ります。
脅かし要素や恐怖演出などは随所にあり、ホラーゲームとしての怖さも強い作品だと思います。美麗なグラフィックと合わさり怖さが更に引き立つため、心臓が弱い方はプレイを止めておいた方がいいかもしれません。
グラフィックの綺麗さはフリーゲームの中でも群を抜いていると思います。その分恐怖演出が本当に怖いので気を付けてね!
絵本の世界が舞台のホラーゲーム『Alice mare』
『Alice mare』は親を亡くした少年「アレン」が童話の中の世界を探索するストーリーです。童話の世界を舞台にしているだけあって全体的にメルヘンな雰囲気が漂っています。
ゲームの中では明言されていませんが、童話の中でも「ヘンゼルとグレーテル」「あかずきん」などをモチーフとしたと思われる人物も登場します。このゲームでは直接的な描写が少なく、曖昧な表現でストーリーが語られることも多いので、プレイしながら考察を進めていくのも楽しいと思います。
ジャンルとしてはホラーゲームではありますが、怖い演出等は抑えられているのでホラーが苦手な方でも楽しめる作品だと思います。
キャラクターの背景とか元ネタとなった童話とかを考察するのが楽しいゲームでした。あとドット絵がかわいい!
3Dホラーゲーム
巨大な顔の”ヨシエさん”から逃げ回る『恐怖の森』
『恐怖の森』は、故障したバイクを修理するため、真っ暗な森の中を探検してガソリンやパーツを探すゲームです。しかし森にはかつてこの場所で起きた惨殺事件の被害者の怪物がおり、主人公はその怪物から逃げながら目的のモノを探していくことになります。
この『恐怖の森』に登場する怪物の「ヨシエさん」は見たこともある方が多いではないでしょうか。真っ白な顔で笑っている姿は非常に不気味ですが、掲示板などでネタにされることも多く、コラ画像などもたくさん出回っています。
有名な作品なので知っている方も多いと思いますが、常に背後から怪物が迫ってきている恐怖がすごかったです…!
和風傑作ホラーゲーム『影廊』
『影廊』は和風の3Dホラーゲームです。ランダム生成されるマップで化け物である”徘徊者”から逃げながら出口を探すゲームで、真っ暗な和風家屋の心細さや、障子越しに差し込んでくる夕暮れのグラフィックの美しさは是非一度体験してもらいたいです。
本作はPCで無料でプレイできますが、Steamや、PS4、Switchにも移植されています。そちらは有料ですが、フリー版にはない追加要素なども多く含まれているので、気に入った場合は有料版を購入しても良いと思います。
「怖さ」と「美しさ」が両立している奇妙な作品です。真っ暗な廊下を進むときは怖さの方が強いですが、偶に見える夕焼けの光に美しいと感じることもありました。
見たものは死ぬ”スレンダーマン”との鬼ごっこ『Slender: The Eight Pages』
『Slender: The Eight Pages』は海外の都市伝説「スレンダーマン」を題材としたフリーホラーゲームです。スレンダーマンとは直訳で「Slender Man(細身の男)」と訳され、黒いスーツ、のっぺらぼうの顔が特徴の男性です。
このスレンダーマンの恐ろしいところが「見ただけで死ぬ」と言うことです。プレイヤーはスレンダーマンを見ないように逃げ回り、かつクリアするためにはタイトルの通り”8つのページ”を回収する必要があります。
「明かりの無い森の中」「反撃手段が無くて逃げ回ることしかできない」「執拗に怪物が追いかけてくる」こうした要素が好きな人には合致するゲームだと思います。
ちなみにめちゃくちゃ難しいです(全敗)
マップを記憶したり、アイテム回収の手順を試行錯誤すればクリアできるかも!
瞬きすると死んでしまう『SCP Containment Breach』
SCPとは「自然法則に反した存在を指す都市伝説」であり、『SCP Containment Breach』はそのSCPに焦点を当てたゲームです。
SCPには様々な種類があり、この作品ではSCP-173を題材としています。SCP-173は全身が鉄筋コンクリートで出来ている頭部の大きい人型の生物で、視線を向けられていない時に瞬間移動し周囲にいる人を襲います。
主人公はSCPを管理・維持するSCP財団の一員で、事故により脱走してしまったSCP-173から逃げながら脱出を目指すゲームです。主人公を追いかける敵はSCP-173以外にも複数いて、それぞれ違った方法で対処をしなければいけません。対処方法を間違えてしまうと死んでしまう場合もあるので、トライ&エラーが必要な場合もあります。
日本だとSCPの認知度は薄いけど、都市伝説とか怪談話が好きな人はSCPにもハマると思います。ただ、ゲームとしての難易度は高めなので、ホラゲーに慣れていない方には難しいかもしれません!
SNSで話題沸騰のホラーゲーム『PIEN~ぴえん~』
『PIEN~ぴえん~』は2020年に公開されたフリーゲームで、スマホ等で使われるぴえんの顔文字に身体が付いた敵から逃げ回るゲームです。
制作者によると、元々「世界一怖くないホラーゲーム」をコンセプトとして制作されたみたいですが、可愛らしい顔とリアルな身体がアンバランスさを産み、怖いというか非常に不気味な仕上がりになっています。
プレイ時間は15~30分ほどでクリアできるゲームデザインなため、時間がない方でもさくっとプレイすることができます。
ホラゲーというよりもバカゲー(誉め言葉)に近いかもしれません。怖いけど面白く、個人的には大好きなフリゲーです!
まとめ:ダウンロードページの一覧
ダウンロードリンクは各ゲームの紹介文に貼ってありますが、分かりやすいようこの場所にも記載しておきます。
気になったゲームがあったら、ぜひダウンロードしてみてください!
①『魔女の家』
②『Ib』
③『青鬼』
④『殺戮の天使』
⑤『怪異症候群』
⑥『クロエのレクイエム』
⑦『狂い月』
⑧『らせんの宿』
⑨『物念世界』
⑩『Alice mare』
⑪『恐怖の森』
⑫『影廊』
⑬『Slender: The Eight Pages』
⑭『SCP Containment Breach』
⑮『PIEN~ぴえん~』
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