WEBサイトを見ていたら、偶に「次のページへ」というボタンが出てページが分割されていることがあります。
こうした「次のページへ」で区切られている場合、知りたかった情報がすぐに見れなかったり、余計な広告が表示されてしまいイライラすることが多いでしょう。
今回はそんなページ分割をするWEBサイトについて、なぜ「次のページへ」というものが存在するのかについて話していきます。
見出し
WEBサイトの「次のページへ」とは?
分かりやすいように例を出すと、上記の画像はページ分割で有名なWEBサイト「readb〇kery」のページです。
このWEBサイトは異常なほどのページ分割を行っているのに加えて、画面を覆い尽くすほどの量の広告が貼られているサイトですね。
記事の最後にたどり着くまでに10回程度「次のページへ」をクリックしなければならないので、非常に見難いサイトだと言えます。
ちなみに本記事で取り扱う「ページ分割を行うWEBサイト」とは「PV数を増やすことを目的として、必要以上にページの分割を行うサイト」を対象としています。
なぜ「次のページへ」が存在するのか?
では、本題の「なぜ『次のページへ』というユーザの使い勝手を下げるようなサイトが存在するのか?」について解説を行います。
Google等の検索エンジンの仕様ではユーザの使い勝手が悪いサイトは検索を行っても上位に出てきにくくなっているため、本来であればそのような仕組みにするメリットは少ないはずです。
なぜ検索エンジンからの評価を下げてまで、ページ分割を行っているサイトがあるのでしょうか?
理由① PV数を稼ぐため
WEBサイトがページ分割を行う一つの理由は「PV数を稼ぐため」という理由です。
こうしたページ分割が行われているサイトで「次のページへ」をクリックした場合、既に開いていたページをもう一度読み込むという処理になります。
なので元々1ページだった記事を5ページに分割した場合、単純計算でPV数は5倍に伸びるということになります。
WEBサイトの世界ではこうような「PV数」が高ければ高いほど「良いサイト」として評価されることが多いです。
よってWEBサイトの中には、自サイトの評価を高く見せるためにページ分割を行いPV数を稼いでいるサイトが存在しているというのが実態です。
理由② 広告料を増やすため
WEBサイトの広告は「どれだけユーザーに見てもらえるか」がキーとなってきます。
そのため一般的に”PV数が高いWEBサイトほど支払われる広告費が増大する”傾向にあるため、自サイトのPV数を水増しすることで広告費を稼いでいるサイトも存在しています。
例えば1ページ当たりのPV数が「平均1万PV」と「平均5万PV」のWEBサイトでは、広告を出したい企業からしたら後者の方が魅力的に思えますし、よりよい条件で契約を結ぼうと考えます。
そのため広告料目的で閲覧数を水増ししてお金を稼いでいるWEBサイトもあるというのが事実です。
理由③ サイトの評価を高く見せるため
これは先ほど話した「PV数を増やすため」と繋がりますが、PV数が増加すればするほどWEBサイトの評価を高く見せることが出来ます。
例えば、元々1つだったページを10つに分割すれば単純にページのPV数は10倍に膨れ上がることになります。
サイトを紹介する時に「月間10万PVです!」というのと「月間100万PVです!」というのでは後者の方が”良いWEBサイト”と感じる方が多いと思います。
ただ、こうした評価はあくまで「PV数が多い方が良いサイトなんだな」とユーザーに誤認させるだけで、実際にGoogle等の検索エンジンからの評価が上がるわけではないので注意です。
むしろページ分割はWEBサイトの評価を下げてしまう可能性が高いと一般的に言われています。
「次のページへ」を使うデメリット
デメリット① サイトをすぐに閉じるユーザーが多くなる
サイトでページ分割を行う一番のデメリットが「ユーザーの離脱率が高くなる」ということでしょう。
こうしたページ分割を行っているサイトを訪れたことがある人なら分かると思いますが、サイトを開いて「次のページへ」というボタンが見えた瞬間サイトを閉じてしまう人も居ます。
ページ分割を行うことでPV数の増加などのメリットはありますが、反対に記事をまともに見ずにサイトを離れる人が多くなります。
デメリット② 検索エンジンのサイト評価が落ちる
ページ分割で「次のページへ」を乱用しすぎると、GoogleやYahoo等の検索エンジンからの評価が落ちてしまう可能性が高いです。
なぜなら、先述した通りページ分割を行っているWEBサイトではユーザーの離脱率が高くなってしまいます。
そうなると検索エンジンから「なぜか訪問者がページをすぐに閉じるサイト」という評価を受けてしまいます。当然そうしたサイトは評価が落ちてしまうので、ユーザがブラウザで検索を行っても検索結果に出てきにくいなどのデメリットが出るようになります。
「次のページへ」を無効化する方法は無いのか?
では、そうした面倒な「次のページへ」を無効にする方法は無いのでしょうか?
結論から言うと、ブラウザの拡張機能を使用することでWEBサイトのページ分割を無効化することが出来ます。具体的な拡張機能については下記で解説を行うので、ぜひ参考にしてください!
「AutoPagerize」でページ分割を無効化する
ページ分割の対処法としては、「AutoPagerize」というブラウザの拡張機能を使うのが良いでしょう。この機能は「Google Chrome」「Firefox」「Safari」「Opera」などのブラウザで使用することが出来ます。
この機能を使うことで、ページ分割がされているWEBページを自動的に読み取って1ページに表示してくれます。
使い方はブラウザに合ったバージョンをインストールして、一覧表示したいWEBページで下にスクロールしていくだけです。
具体的には「次のページへ」のボタンの下にスクロールするだけで自動的に次のページを読み込んでくれるので、難しい操作等は必要ありません。
ついでに「Adblock」で広告を削除する
ページ分割が行われているサイトで「Adblock」等の広告ブロック機能を有効にするのはアリかもしれません。
こうしたWEBサイトでは広告の位置をボタンと被せることでユーザーにわざと広告をクリックさせるようなレイアウトになっていることも多いですが、広告ブロック機能を使えばそのような煩わしさから解放されるでしょう。
ページ分割をしている「サイトを読まない」のが正解
対処法と言っていいのかは微妙ですが、「ページ分割をしているサイトは見ない」というのが一番の正解だと思います。
ほとんどのケースでは、ページ分割をしているWEBサイトには大した情報は書かれていません。
こうしたサイトの記事の中には「気になる〇〇の理由は……」などと続きを煽るような文章が書いてあることが多いですが、実際は続きを読んでも中身のない結論しか書かれていない可能性が高いです。
最後まで記事を読んでも意味がないことが多いので、初めからこうしたページ分割をしているサイトは読まないのが正解だと言えるでしょう。